歯を失ったらインプラント?まず知ってほしい「歯を残すこと」と治療の選択肢|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

歯を失ったらインプラント?まず知ってほしい「歯を残すこと」と治療の選択肢|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

歯を失ったらインプラント?まず知ってほしい「歯を残すこと」と治療の選択肢

こんにちは🎵

本町医院 竹村歯科です。

さて、「この歯はもう抜いた方がいいですね」

歯医者でこう言われたら、やっぱりショックだと思います。

そして、その次に出てくるのが、

「抜いた後はどうするんだろう?」

という問題です。

入れ歯なのか。
ブリッジなのか。
インプラントなのか。

最近ではインプラントという言葉を聞く機会もかなり増えました。

ただ、僕が最初にお伝えしたいのは、

歯を抜く=すぐインプラント

ではないということです。

むしろ僕たちが最初に考えるのは、

「その歯、本当に残せないのかな?」

ということです。

インプラントはとても優れた治療です。

でも、どれだけインプラント治療が進歩しても、やっぱり自分の歯は自分の歯です。

残せる歯なら、できるだけ残したい。

そのうえで、どうしても保存することが難しい場合に、初めてインプラントが有力な選択肢になってきます。

今回は、インプラント治療を考える前にぜひ知っておいてほしいことをお話しします。

そもそも、本当にその歯は抜歯なのか?

これはかなり大事なところです。

「レントゲンを見たら悪そうだから抜歯」

そんな単純な話ではありません。

歯を残せるかどうかを判断するときには、いろいろな部分を見ています。

虫歯がどこまで深く進んでいるのか。

歯の根っこにヒビや破折がないか。

根の先に大きな病変がないか。

歯周病によって周りの骨がどれくらい失われているか。

歯がどの程度揺れているか。

治療した後に被せ物を支えられるだけの健康な歯が残っているか。

噛み合わせはどうか。

そして、その歯だけではなく、お口全体のバランスはどうなのか。

こうしたことを総合的に判断します。

虫歯が深いからといって、必ず抜歯になるわけではありません。

根管治療で残せることもありますし、歯周病治療や歯周外科、再生療法などによって保存できるケースもあります。

場合によっては、矯正的に歯を少し引っ張り出して、健康な歯質を確保してから被せ物を作ることもあります。

逆に、

「頑張れば一応残せる」

という歯が、必ずしも残すべき歯とは限りません。

ここが難しいところです。

「今残せるか」だけでなく「10年後どうか」を考える

僕自身、抜歯の判断で大切にしているのは、

今残せるかどうかだけを見ないこと

です。

たとえば非常に厳しい状態の歯を、何度も治療してなんとか残したとします。

でも半年後にまた腫れる。

再治療する。

また数年後にトラブルになる。

その間に周りの骨まで大きく失ってしまう。

こうなってしまうと、最終的にインプラントをしようと思ったときに、今度は骨を作る大きな処置が必要になることもあります。

もちろん、だから早く抜いた方がいい、という意味ではありません。

大切なのは、

その歯を残すメリットと、残すことで生じる将来的なリスクの両方を見ること。

その場だけではなく、10年後、20年後のお口全体を考える。

僕はここがすごく重要だと思っています。

歯を失ったまま放置するとどうなる?

「奥歯だから一本くらいなくても大丈夫でしょ」

そう思われる方もいらっしゃいます。

実際、歯を抜いた直後は意外と普通に食事ができることもあります。

ただ、歯は一本ずつ独立して存在しているわけではありません。

上下左右の歯がお互いに支え合いながら、噛み合わせを作っています。

一本なくなると、空いたスペースに向かって隣の歯が少しずつ倒れてくることがあります。

噛み合っていた反対側の歯が伸びてくることもあります。

すると少しずつ噛み合わせが変わります。

他の歯への負担も増えます。

また、歯を失った部分の骨は、時間の経過とともに痩せていく傾向があります。

なので、

「痛くないから、そのままでいい」

とは限りません。

抜歯した後をどうするのかまで含めて考えることが大切です。

歯を失った後の治療は大きく3つ

歯を失った部分を補う方法は、大きく分けると

入れ歯、ブリッジ、インプラント

の3つです。

どれが絶対に一番いい、というものではありません。

それぞれにメリットとデメリットがあります。

入れ歯

入れ歯は取り外し式の人工の歯です。

外科手術が必要なく、比較的短期間で作ることができます。

保険診療で作れるものもあります。

一方で、どうしても違和感が出ることがあります。

食事のときに動く、噛む力が出にくい、毎日取り外して洗う必要がある、といった点もあります。

ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣を支えとして、橋のようにつながった歯を入れる治療です。

固定式なので、入れ歯と比べると違和感は少ないです。

治療期間も比較的短くできます。

ただし、両隣の歯を削る必要があるケースがあります。

特に両隣がまったく治療されていない健康な歯だった場合、

「一本の歯を補うために、健康な歯を削る」

ということは、やはり考えなければいけません。

インプラント

インプラントは、歯を失った部分のあごの骨にチタン製の人工歯根を入れ、その上に歯を作る治療です。

大きな特徴は、

隣の歯に頼らず、一本の歯として独立させられること。

です。

両隣の健康な歯を削らずに治療できる。

残っている歯に余計な負担をかけにくい。

固定式なので取り外す必要もありません。

見た目や噛み心地も比較的天然歯に近くできます。

僕がインプラントの大きなメリットだと思っているのは、

単に「歯が一本増える」ということではなく、

残っている他の歯を守るための選択肢になり得ること

です。

なぜインプラントは骨に固定されるの?

インプラントには主にチタンが使用されています。

チタンには、骨と直接結びついて安定する性質があります。

これを専門用語で、

オッセオインテグレーション

と呼びます。

少し難しい言葉ですが、

「インプラントと骨がしっかりなじんで固定される」

くらいに考えてもらえれば大丈夫です。

この性質があるからこそ、インプラントは人工の歯根として噛む力を支えることができます。

ただし、骨ならどこにでも入れられるわけではありません。

ここで重要になるのが、治療前の検査です。

インプラントは「手術より診断」が大事

インプラント治療というと、どうしても手術に注目されます。

「手術は痛いですか?」

「怖くないですか?」

という質問もよくいただきます。

もちろん手術も大切です。

でも個人的には、その前の診査・診断と治療計画の方がもっと大切だと思っています。

レントゲンだけでなく、必要に応じてCTを撮影します。

CTでは骨を立体的に見ることができます。

骨の高さは十分か。

骨の幅はあるか。

神経までどれくらい距離があるか。

上顎洞との位置関係はどうか。

どこに、どの角度でインプラントを入れるのがいいのか。

こういったことを事前に確認していきます。

さらに歯周病の状態、噛み合わせ、清掃状態、全身疾患、服用している薬なども確認します。

つまり、

「骨があるから入れましょう」ではダメなんです。

お口全体と体全体を見たうえで、本当にインプラント治療が適しているのかを判断する必要があります。

骨が少なくてもインプラントできる?

「以前、骨が少ないからインプラントはできないと言われました」

こういう相談もあります。

確かに骨が非常に少ない場合、そのままインプラントを入れることは難しいことがあります。

ただ、現在では必要に応じて骨を増やす治療を行えるケースもあります。

代表的なのが骨造成です。

GBR、ソケットリフト、サイナスリフトなど、骨の状態や場所によって方法を使い分けます。

ただし、ここでも

「骨を作れば何でもインプラントできる」

ということではありません。

無理にインプラントを入れることが目的ではないからです。

長期的に安定して使える土台を作れるのか。

そこまで考える必要があります。

インプラントにも弱点はあります

ここも非常に大切です。

インプラントは虫歯にはなりません。

人工物なので当然です。

でも、

歯周病のような病気にはなります。

これが「インプラント周囲炎」です。

インプラント周囲に汚れがたまり、歯ぐきに炎症が起こり、それが進行すると周囲の骨が失われていきます。

骨が大きくなくなると、最終的にはインプラントを支えられなくなることもあります。

しかも天然歯とインプラントは構造が違います。

天然歯の周りには「歯根膜」という組織がありますが、インプラントにはありません。

血流や周囲組織の構造も天然歯とは違います。

そのため、

インプラントは入れたら終わりではありません。

むしろ、入れてからがスタートです。

インプラントを長持ちさせるために

インプラントを長く使うには、ご自宅でのケアと歯科医院でのメインテナンスの両方が必要です。

毎日の歯磨き。

必要に応じて歯間ブラシやフロス。

定期的な歯ぐきの検査。

レントゲンによる骨の確認。

インプラント周囲のクリーニング。

そして忘れてはいけないのが、噛み合わせです。

天然歯とは力の感じ方が違うため、噛み合わせの変化も定期的に確認する必要があります。

「インプラントだから丈夫」

ではありません。

インプラントだからこそ、定期的に見る必要がある。

僕は患者さんにはそうお話ししています。

インプラントを入れることがゴールではありません

ここまでインプラントについて書いてきましたが、僕たちの目的はインプラントを入れることではありません。

歯を残せるなら残す。

残すことが難しいなら、その後の治療を考える。

入れ歯が合っている方もいます。

ブリッジが良い方もいます。

インプラントが良い方もいます。

患者さんによって答えは違います。

最終的なゴールは、

10年後、20年後もできるだけ自分の歯を残し、しっかり食事ができる状態を作ること。

そのための選択肢の一つがインプラントだと僕は考えています。

「まだ治療するか決めていない」段階でも大丈夫です

インプラントについて調べていると、

「自分の場合はいくらかかるんだろう?」

「手術は怖くないのかな?」

「骨が少ないと言われたけどできる?」

「そもそも本当にこの歯は抜かないといけない?」

いろいろな疑問が出てくると思います。

ネットを見れば見るほど分からなくなる、という方も少なくありません。

当院では、そうした方に向けてインプラントの無料相談も行っています。

もちろん、

無料相談を受けたからといって、インプラント治療をしなければいけないわけではありません。

むしろ、

「本当に抜歯が必要なのか」

「歯を残せる可能性はないのか」

「入れ歯・ブリッジ・インプラントのどれが自分に合っているのか」

そこから一緒に考えるための相談だと思っていただければ大丈夫です。

インプラントをやるかどうかは、そのあとに決めればいいんです。

「まだ治療するか決めていないけど話だけ聞いてみたい」

という段階でもまったく問題ありません。

歯を失った方。

抜歯を勧められて悩んでいる方。

インプラントに興味はあるけれど不安がある方。

以前「骨が少ないから難しい」と言われた方。

まずはお気軽にご相談ください。

残せる歯は、できるだけ残す。
そして、どうしても残せないときには、その先の未来まで考える。

一緒に、ご自身のお口に合った治療方法を考えていきましょう。

【監修】 院長 元島慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了

2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了

2018年  大森塾7期   (総合治療)修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了

2021年  CREDセミナー (保存治療)修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

2024年   General endo所属

2025年   FDP臨床研修会所属

2026年  小濵先生インプラントコース参加

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医