当院の歯科衛生士のお仕事について お口の健康を守る一番身近なプロフェッショナル
こんにちは、本町医院 竹村歯科 院長の元島です。
先日、歯科医師、歯科衛生士で勉強会に参加しました。
改めて歯科衛生士という仕事は素晴らしい仕事で、誇るべきスタッフ達だと実感し、
今日の内容を考えました。ぜひ最後までお読みください。
皆さんは歯科医院に来たとき、
「今日は先生じゃなくて歯科衛生士さんが担当なんだ」
と思ったことがある方もいるかもしれません。
歯科医院というと、どうしても「歯医者さんが歯を削る場所」というイメージが強いですよね。
でも実際の歯科医療では、歯科医師と同じくらい重要な役割を担っているのが歯科衛生士です。
特に、虫歯や歯周病を予防して、自分の歯をできるだけ長く残していくためには、
歯科衛生士の存在は欠かせません。
今回は、竹村歯科本町医院で歯科衛生士が普段どんな仕事をしているのか。
そして、なぜ歯科衛生士による定期的なメインテナンスが大切なのか。
少し詳しくお話ししたいと思います。
歯科衛生士は「歯のお掃除をする人」だけではありません
患者さんからすると、歯科衛生士の仕事で一番イメージしやすいのは、
「歯石を取ってくれる人」
ではないでしょうか。
もちろん、それも大切な仕事です。
ただ、実際にはそれだけではありません。
歯科衛生士は国家資格を持った医療従事者です。
歯や歯ぐきの状態を確認し、歯周病の検査を行い、必要に応じて歯石やプラークを除去する。
さらに、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせて、歯ブラシやフロス、歯間ブラシの使い方を考える。
そして治療が終わったあとも、良い状態を維持できるよう継続的に管理していきます。
つまり、
「今ある病気を治す」だけではなく、「これ以上悪くならないように守っていく」
という役割を担っているんです。
まず大切なのは「お口の状態を知ること」
当院では、いきなり歯石を取って終わり、ということは基本的にはしません。
なぜなら、歯周病の状態は人によってまったく違うからです。
歯ぐきが少し腫れているだけの方もいれば、見た目にはそれほど問題がなさそうでも、実は歯を支えている骨がかなり減っている方もいます。
そのため、まずは歯周病の検査を行います。
歯と歯ぐきの境目にある「歯周ポケット」の深さを測ったり、出血があるかを確認したり、歯が揺れていないかなどを調べます。
さらに当院では、必要なレントゲン写真や口腔内写真も含めて、お口全体を診査していきます。
こういった資料を集めることで、
「どこに問題があるのか」
「どの歯が将来的にリスクが高いのか」
「今後どの部分を重点的に管理するべきなのか」
が見えてきます。
歯科衛生士は、こうした資料を歯科医師と共有しながら、患者さんのお口を長期的に管理していきます。
歯周病治療の主役になることもあります
歯周病は、成人が歯を失う大きな原因の一つです。
そして少し厄介なのが、かなり進行するまで強い痛みが出ないこと。
虫歯なら痛みで気付くことがありますが、歯周病は静かに進んでいきます。
歯ぐきから血が出る。
口臭が気になる。
歯ぐきが下がってきた。
歯が少し動く。
こういった症状が出た頃には、すでに進行していることも珍しくありません。
歯周病治療では、歯の表面や歯ぐきの中に付着したプラークや歯石を取り除く必要があります。
歯ぐきより上の歯石だけではなく、歯周ポケットの奥深くに付着した歯石まで丁寧に取り除いていきます。
この処置をSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と呼びます。
これは歯科衛生士の技術が非常に重要になる処置です。
単純に「歯石をガリガリ取ればいい」というものではありません。
歯根の形態を理解しながら、歯ぐきや歯をできるだけ傷付けないように器具を操作する必要があります。
経験も必要ですし、知識も必要です。
実はかなり専門性の高い仕事なんです。
ブラッシング指導も、とても重要です
歯科医院でどれだけきれいに歯石を取っても、普段の歯磨きがうまくできていなければ、またプラークは付着します。
だからこそ大切なのが、毎日のセルフケアです。
とはいえ、
「ちゃんと歯を磨いてください」
だけでは何の解決にもなりません。
歯並びも違えば、歯ぐきの状態も違います。
被せ物が多い方。
インプラントが入っている方。
ブリッジが入っている方。
矯正治療をしている方。
歯間が広い方。
逆に歯と歯がかなり詰まっている方。
一人ひとり、磨き方は変わります。
そのため当院の歯科衛生士は、
「この患者さんには、どんな道具が合うのか」
を考えます。
普通の歯ブラシだけでいいのか。
フロスが必要なのか。
歯間ブラシは何サイズが合うのか。
電動歯ブラシのほうが使いやすいのか。
大切なのは、100点満点の歯磨きを求めることではありません。
患者さんが無理なく続けられる方法を一緒に見つけることです。
インプラントのメインテナンスでも歯科衛生士は重要です
インプラントは虫歯にはなりません。
ただし、
歯周病に似た病気にはなります。
これがインプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラントの周囲の骨が少しずつ失われていきます。
最悪の場合、インプラント自体を失うこともあります。
そのため、インプラント治療は、
「インプラントが入ったら終了」
ではありません。
むしろ、そこからが長い付き合いのスタートです。
噛み合わせは変わっていないか。
周囲の歯ぐきから出血していないか。
磨き残しがないか。
インプラント周囲の骨に変化がないか。
こういった部分を定期的に確認していきます。
インプラントを長く使っていただくためにも、歯科衛生士によるメインテナンスは非常に大切です。
治療が終わったあとこそ大事です
治療行為そのものには終わりがあります。
虫歯を削って詰める。
被せ物を入れる。
根管治療をする。
インプラントを入れる。
歯周病治療をする。
どの治療も、いつか一区切りがつきます。
ただ、
お口の中の管理には終わりがありません。
どれだけきれいなセラミックを入れても。
どれだけ精密にインプラント治療をしても。
その後の管理が悪ければ、長く持たないことがあります。
逆に、治療した歯を丁寧にメインテナンスしていけば、良い状態を長く維持できる可能性は高くなります。
僕自身、歯科治療をしていて強く感じるのは、
「上手に治すこと」と同じくらい、「治した状態を守ること」が大切だということです。
その「守る」という部分を中心になって担ってくれているのが、歯科衛生士です。
歯科医師とは違う立場だからこそ分かることもあります
診療中、歯科医師はどうしても治療そのものに集中する場面が多くなります。
一方で歯科衛生士は、定期的なメインテナンスで患者さんと長く関わります。
1か月ごと、3か月ごとにお会いしていると、
「最近少し磨き方が変わったな」
「以前より出血が増えているな」
「この歯だけ汚れが付きやすくなっているな」
といった小さな変化にも気付きやすくなります。
患者さんとの会話の中で、
「最近ここで噛みにくいんです」
「この歯が少ししみます」
「夜、歯ぎしりしている気がします」
といった話が出ることもあります。
そこから歯科医師に情報が共有され、問題の早期発見につながることもあります。
つまり歯科衛生士は、患者さんと歯科医師をつなぐ存在でもあります。
当院では歯科衛生士も勉強を続けています
歯科医療はどんどん変わっています。
歯周病治療。
インプラント。
予防歯科。
口腔内写真。
レントゲンの見方。
メインテナンス方法。
器具や材料も少しずつ進化しています。
そのため、歯科医師だけ勉強していればいいわけではありません。
歯科衛生士も知識や技術をアップデートしていく必要があります。
当院でも、院内で知識を共有したり、症例について話し合ったりしながら、できるだけ医院全体で診療のレベルを上げていくことを大切にしています。
歯科医療はチーム医療です。
歯科医師一人だけ頑張っても、良い医療はできません。
歯科衛生士、歯科助手、受付、トリートメントコーディネーター、事務員。
それぞれが自分の役割をしっかり果たして、初めて患者さんに良い治療を提供できると思っています。
その中でも、患者さんのお口を長期的に守るという意味で、歯科衛生士の役割は本当に大きいです。
「何もないから歯医者に行かない」から「何もないから行く」へ
以前は、
「歯が痛くなったら歯医者に行く」
という方が多かったと思います。
もちろん、痛みがあれば早めに受診してほしいです。
ただ、理想はその前です。
痛くなる前。
歯周病が進行する前。
被せ物が外れる前。
インプラント周囲炎が進む前。
小さな変化の段階で見つける。
そのために定期的なメインテナンスがあります。
僕らが目指しているのは、
「悪くなった歯を治し続ける歯科医院」ではなく、
「できるだけ悪くならないように一緒に守っていく歯科医院」
です。
その中心にいるのが歯科衛生士です。
最後に
歯科衛生士の仕事は、歯石を取ることだけではありません。
歯周病を検査する。
歯周病治療をする。
セルフケアを一緒に考える。
治療した歯を守る。
インプラントを守る。
そして、お口の中の小さな変化を見つける。
患者さんが10年後、20年後も自分の歯で食事を楽しめるようにサポートする。
それが歯科衛生士の大切な仕事です。
診療室では歯科医師よりも歯科衛生士と話す時間のほうが長いこともあります。
気になることがあれば、遠慮なく聞いてください。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」
というような小さな疑問でも大丈夫です。
歯科衛生士は、皆さんのお口の健康を守る一番身近な専門家です。
竹村歯科本町医院では、歯科医師と歯科衛生士がしっかり連携しながら、
治療して終わりではなく、その先までお口の健康を守っていくこと
を大切にしています。
いつでもお気軽にお越しください☆
ブログ
【監修】院長 元島慧
○院長経歴
2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任
○参加セミナー
2016年 大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年 明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了
2017年 i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年 大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年 山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年 山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年 大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年 牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年 ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年 ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年 第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年 大森塾7期 (総合治療)修了
2019年 大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年 山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年 CREDセミナー (保存治療)修了
2022年 臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年 日本顎咬合学会認定医取得
2024年 General endo参加
2025年 FDP臨床研修会参加
2026年 小濵先生インプラントコース参加
所属学会・スタディグループ
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医
大森塾
CERI Club
General endo
FDP