インプラントか根管治療か?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

インプラントか根管治療か?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

インプラントか根管治療か?

こんにちは♪本町医院 竹村歯科です。

今日のテーマ

―歯を残すか、置き換えるか。その判断をわかりやすく解説しますー

「この歯、残せますか?それとも抜いてインプラントですか?」
歯科医院で非常によくいただくご質問です。どちらも現代の歯科医療において非常に重要な選択肢ですが、結論から言うと**“どちらが正解か”ではなく、“その歯にとってどちらが適切か”が重要**です。

今回は、患者様目線で分かりやすく「根管治療」と「インプラント」の違い、そして判断基準について詳しく解説します。

根管治療とは何か?

根管治療とは、虫歯が神経まで進行した歯に対して行う治療で、歯の内部にある感染した神経や細菌を取り除き、消毒し、再び細菌が入らないように封鎖する治療です。

簡単に言うと、
**「歯を残すための最後の治療」**です。

神経を取った歯は“死んだ歯”と表現されることもありますが、正確には血流は失われるものの、歯として機能は維持できる状態です。そのため、適切に治療されれば長期間使用することも可能です。

インプラントとは何か?

インプラントは、歯を抜いた後に顎の骨に人工の根(チタン製)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。

つまり、
**「歯を失った場合に新しく作る治療」**です。

天然歯に近い見た目と噛む力を再現できるため、非常に優れた治療法ですが、あくまで“人工物”であるという点は理解しておく必要があります。

よくある誤解:「インプラントの方が長持ちする?」

ここでよくある誤解があります。
「どうせダメになるならインプラントの方が長持ちするのでは?」という考えです。

確かにインプラントは成功すれば長期間機能します。しかし、天然歯にはインプラントにはない大きなメリットがあります。

例えば、

・歯根膜があるため、噛む力のコントロールができる
・衝撃を吸収するクッション機能がある
・細菌に対する防御機構がある

これらはインプラントにはありません。つまり、残せる歯であれば残す価値は非常に高いのです。

判断の分かれ目はどこか?

では、どのようなケースで「根管治療」か「インプラント」かを判断するのでしょうか?

主なポイントは以下です。

① 歯の残りの量

歯が大きく崩壊している場合、根管治療をしても被せ物が安定しないことがあります。
この場合はインプラントの方が長期的に安定する可能性があります。

② 歯根の状態

歯根にヒビ(破折)が入っている場合、基本的に保存は困難です。
この場合は抜歯→インプラントが第一選択になります。

③ 感染の程度

根の先に大きな膿の袋(根尖病変)があっても、適切な根管治療で治るケースは多くあります。
ただし、再治療を繰り返している歯は成功率が低下します。

④ 噛み合わせ・力の問題

強い噛みしめや歯ぎしりがある場合、根管治療した歯は破折リスクが高くなります。
その場合はインプラントの方が適していることもあります。

エビデンス的にはどうなのか?

研究ベースで見ると、

・適切な根管治療の成功率:約85〜95%
・インプラントの10年生存率:約90〜95%

と報告されています。

ここで重要なのは、
どちらも高い成功率を持つ治療であり、「絶対に優れている」わけではないという点です。

また、インプラントは「インプラント周囲炎」という歯周病に似た病気になるリスクもあり、メンテナンスが非常に重要です。

実際の臨床での考え方

私たち歯科医師は、基本的に次の順番で考えます。

  1. できる限り歯を残せるか検討する
  2. 長期的に見てリスクが高い場合は無理に残さない
  3. 全体の噛み合わせを考慮する

つまり、
「残すことが正義」でも「抜いてインプラントが最先端」でもないのです。

患者様に知っておいてほしいこと

ここはとても大切なポイントです。

・一度抜いた歯は二度と元には戻らない
・インプラントも一生持つ保証はない
・どちらもメンテナンス次第で寿命が変わる

特に、「とりあえず抜いてインプラント」という選択は慎重に考えるべきです。

まとめ:迷ったときのシンプルな考え方

最後にシンプルにまとめます。

・残せる歯なら、まずは残す努力をする
・残しても長持ちしない歯なら、無理をしない
・最終的には「その人にとってベストか」で判断する

歯科治療は“その場の治療”ではなく、10年後、20年後を見据えた選択が重要です。

最後に

「インプラントなのか、根管治療なのか」
この問いに対する答えは一つではありません。

ただ一つ言えるのは、
しっかり診断し、しっかり説明を受けた上で選択することが最も重要です。

もし今まさに悩まれている方は、遠慮なくご相談ください。
あなたの歯にとって最も良い選択を、一緒に考えていきましょう。

【監修】院長 元島慧 

○院長経歴

2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任

○参加セミナー
2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 すさ
2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年  大森塾7期 (総合治療)修了
2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年  CREDセミナー (保存治療)修了
2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年  日本顎咬合学会認定医取得

所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医