舌ブラシについて①
みなさん、こんにちは!
竹村歯科 本町医院です 🙂
GWも終わり早一週間ですね!
気持ちのいい天気で最高です 🙂
さて、今回は、「舌ブラシ」について、説明させていただこうと思います。
よろしくおねがいいたします!
舌苔(ぜったい)とは
舌ブラシの必要性を理解するには、まず「舌苔」について知ることが大切です。
舌苔は舌の表面に形成される白っぽい膜状の付着物で、以下のような成分から構成されています。
- 細菌(口腔内の常在菌)
- 食べかすの残留物
- 剥がれ落ちた舌の上皮細胞
- 唾液中のタンパク質
- 白血球の死骸
健康な人でも程度の差はあれ舌苔は形成されますが、口腔内の衛生状態が悪い場合や全身の免疫力が低下している場合には、より厚く広範囲に形成される傾向があります。
この舌苔が口臭の主要な原因の一つであることが知られています。
舌ブラシの効果
1. 口臭予防・改善
舌苔には揮発性硫黄化合物(VSC)を産生する嫌気性細菌が多く含まれており、これが口臭の主な原因となります。
舌ブラシを使って舌苔を定期的に除去することで、口臭の原因そのものを取り除くことができます。
研究によれば、舌清掃だけでも口臭が最大75%減少するケースもあるとされています。
2. 味覚の向上
舌苔が厚く付着していると、味蕾(みらい:味を感じる器官)の働きが阻害され、味覚が鈍くなることがあります。
舌ブラシで舌苔を取り除くことで、味覚センサーが正常に機能するようになり、食事の味をより豊かに感じられるようになります。
3. 口腔内細菌の減少
口腔内の総細菌数を減らすことで、虫歯や歯周病のリスク低減にも寄与します。
舌は口腔内で最も表面積が広く、多くの細菌が定着している場所です。
舌の清掃は口腔全体の細菌叢(フローラ)の改善につながります。
4. 全身の健康への影響
口腔内の細菌が減少することで、誤嚥性肺炎などの呼吸器系疾患のリスク低減にも貢献します。
特に高齢者や免疫力が低下している方には重要なケアとなります。
また、口腔内の細菌が血流に乗って全身に回ることで引き起こされる様々な疾患のリスクも軽減できる可能性があります。
こんな人に特におすすめ 😉
舌ブラシは誰にとっても有益ですが、特に以下のような方には積極的な使用をお勧めします。
- 口臭が気になる方:舌清掃は口臭対策の基本中の基本です。
- 喫煙者:タバコのヤニは舌に付着しやすく、着色や口臭の原因となります。
- コーヒーや紅茶をよく飲む方:着色物質が舌に残りやすい傾向があります。
- 高齢者:加齢とともに唾液量が減少し、舌苔が形成されやすくなります。
- 義歯使用者:義歯と舌の間に食べかすが溜まりやすいです。
- 口呼吸をしている方:口が乾燥しやすく、舌苔が増加しやすい傾向があります。
今回はここまでにしますね 🙂
次回は、「舌ブラシの種類」や「実際の磨き方」について説明させていただこうと思います。
【監修】院長 元島慧
○院長経歴
2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任
○参加セミナー
2016年 大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年 明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了
2017年 i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年 大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年 山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年 山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年 大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年 牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年 ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年 ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年 第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年 大森塾7期 (総合治療)修了
2019年 大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年 山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年 CREDセミナー (保存治療)修了
2022年 臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年 日本顎咬合学会認定医取得
所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医