摂食嚥下 その23|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

摂食嚥下 その23|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

摂食嚥下 その23

皆さん、こんにちは。

本町医院 竹村歯科です。

 

嚥下機能の回復を目的とし、食べ物を使わずに間接的に行う舌や口のトレーニングを間接訓練といいます。

 

①リラクゼーション
首や肩周辺の筋肉が固くなっている、体に力が入っているなどの場合に誤嚥しやすくなります。
上半身を中心にストレッチを行い、肩や首を回すなどして体をリラックスさせることで回復を目指します。
腕を左右に大きく広げたり、深呼吸をしたりするのも効果的です。

 

②口唇・舌・頰の訓練
頰を膨らませる、舌を前方へ出すなど口唇、舌、頬を動かして口周りの筋肉の動きをスムーズにし、筋力強化を図ることで回復を目指します。

 

③感覚向上訓練
凍らせた綿棒に水をつけて口腔内を程よく刺激するアイスマッサージを行うなど、口腔の感覚をよくする訓練です。食べ物を飲み込むとき、反射的に器官を閉じる嚥下反射を誘発させることを目指します。

 

④嚥下反射促通手技
嚥下に関わるあごから下の筋肉をマッサージして刺激し、嚥下運動を促進させるための訓練です。
直接訓練の際に口の中に食べ物が残っていてうまく飲み込めないときにも行う方法です。

 

⑤呼吸訓練
痰や食べ物が喉や気管に入ったとき、しっかり咳をして排出できるよう呼吸に使う筋力を鍛える訓練です。
腹式呼吸の練習を行うと、呼吸機能が高められます。

 

⑥発声訓練
大きな声で「パ・タ・カ・ラ」の4音を繰り返し発声します。
この4音を発声するときには食べ物を飲み込むときと同じ器官を使います。
嚥下に関わる器官を動かし、筋力アップや喉、舌のスムーズな動きを目指します。

 

 

また、実際に食べ物を使って行うトレーニングを直接訓練と言います。
丸飲みできるゼリーなどの軟らかいものから始め、段階的に通常の食事へ移行していきます。

 

①食品の調整
障害のレベルと本人の好みに応じて、とろみ調整食品やゼリー状食品などを用いたり、ミキサーにかけたりして食品の形状や軟らかさを調整します。

 

②交互嚥下
パサつく食べ物の後にとろみのあるゼリーを食べるなど、形状の異なる食品を交互に摂取します。これを繰り返すことで、食べ物が口の中や咽頭に残りにくくなります。

 

③複数回嚥下
ひと口の食べ物を複数回に分けて飲み込むことで口の中や喉に食べ物が残るのを防ぎます。

良い週末を。

 

 

 

 

 

 

 

 

【監修】院長 元島慧 

院長経歴
2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任
参加セミナー
2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 
2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年  大森塾7期 (総合治療)修了
2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年  CREDセミナー (保存治療)修了
2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年  日本顎咬合学会認定医取得

所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医