骨造成って何?インプラント治療を支える「土台づくり」をわかりやすく解説|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

〒541-0053大阪府大阪市中央区本町4-5-7
サンドール本町ビル 1階・2階 本町駅徒歩2分
電話のアイコン06-6264-5510
ヘッダー画像

本町医院 竹村歯科の医療コラム

骨造成って何?インプラント治療を支える「土台づくり」をわかりやすく解説|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

骨造成って何?インプラント治療を支える「土台づくり」をわかりやすく解説

こんにちは♪

本町医院 竹村歯科です⭐︎

「インプラントをしたいけれど、骨が足りないと言われた」

歯科医院でこう説明を受けて、不安になった方も多いのではないでしょうか。

「骨が足りないってどういうこと?」
「骨造成って危険じゃないの?」
「本当に必要なの?」

今回は、インプラント治療を支える大切な治療である骨造成について、患者様向けにできるだけ分かりやすく解説します。

骨造成とは?

骨造成とは、簡単に言うと

「骨が足りない部分に骨を増やし、インプラントを支えられる状態にする治療」

のことです。

インプラントは顎の骨の中に人工歯根を埋め込む治療です。

木を植える時に、柔らかい土や浅い土ではしっかり根付かないように、インプラントも十分な骨がなければ安定しません。

そのため、

* 骨の高さが足りない
* 骨の幅が薄い
* 抜歯してから時間が経って骨が痩せた
* 歯周病で骨が溶けてしまった

このような場合には、先に骨を増やす処置を行うことがあります。

これが骨造成です。

なぜ骨が減ってしまうの?

実は、歯を失った後の骨は自然に痩せていきます。

骨というのは、歯から刺激を受けることで維持されています。

しかし歯を失うと、

「もうここに歯は必要ない」

と体が判断し、少しずつ骨を吸収してしまいます。

特に、

① 抜歯後に長期間放置した

歯を失って何年も経つと、骨の幅や高さが徐々に減少します。

② 歯周病が進行していた

歯周病は歯を支える骨を溶かす病気です。

重度の歯周病で抜歯になった場合、すでに骨が大きく失われていることがあります。

③ 上顎の奥歯

上顎の奥歯の上には、鼻の横にある空洞である「上顎洞(じょうがくどう)」があります。

歯を失うとこの空洞が下がってきて、骨の高さが少なくなることがあります。

骨造成にはどんな種類があるの?

骨造成といっても方法は一つではありません。

骨の状態によって最適な治療法が選択されます。

① GBR(骨誘導再生法)

最も一般的な骨造成です。

骨が不足している部分に骨補填材を入れ、その上を特殊な膜で覆います。

すると膜の内側に骨がゆっくり再生していきます。

イメージとしては、

「骨を作るための小さな温室を作る」

ような感じです。

骨を作りたいスペースを確保し、周囲の軟らかい組織が入り込まないようにすることで、骨の再生を促します。

比較的小〜中程度の骨欠損によく用いられます。

② ソケットプリザベーション

抜歯と同時に行う骨造成です。

抜歯すると穴ができますが、そのままにすると骨が痩せやすくなります。

そこで抜歯した穴に骨補填材を入れ、

「将来インプラントをしやすい状態を保つ」

ことを目的とします。

将来的にインプラントを検討している場合、とても有効な方法です。

③ サイナスリフト

上顎の奥歯で骨の高さが不足している場合に行います。

上顎洞という空洞の粘膜を持ち上げ、その下に骨補填材を入れて骨を増やします。

名前だけ聞くと少し怖そうですが、

実際には世界中で広く行われている確立された治療法です。

十分な骨の高さを作ることができるため、

* 奥歯のインプラント
* 骨がかなり少ない症例

で大きな力を発揮します。

④ ソケットリフト

こちらも上顎の奥歯に対する治療ですが、

サイナスリフトよりも骨の不足が少ない場合に行います。

インプラントを入れる穴から上顎洞を少し持ち上げるため、

* 手術範囲が小さい
* 腫れが比較的少ない
* 治療期間を短縮できる

というメリットがあります。

骨補填材って安全なの?

患者様からよく聞かれる質問です。

骨造成では、

* 人工骨
* 牛由来の骨補填材
* ご自身の骨(自家骨)

などを使用します。

現在使われている材料は、厳しい基準をクリアした医療材料です。

特に牛由来の骨補填材は、

* 高温処理
* 化学処理
* 滅菌処理

などを経ており、長年世界中で使用されています。

もちろん100%リスクがない医療はありませんが、

適切な診断と手術が行われれば、非常に安全性の高い治療と考えられています。

骨造成をすると痛い?腫れる?

個人差はありますが、

一般的には

「親知らずを抜いた時と同じくらい、またはそれ以下」

と表現されることが多いです。

術後には、

* 軽い痛み
* 腫れ
* 内出血
* 違和感

が数日〜1週間程度出ることがあります。

特に、

* 大きなGBR
* サイナスリフト
* 自家骨採取

を行った場合は、やや腫れやすい傾向があります。

しかし最近では、

* CTによる精密診断
* 手術シミュレーション
* 低侵襲な術式
* 適切な麻酔や鎮痛薬

によって、患者様の負担は以前よりかなり軽減されています。

骨造成をすれば必ずインプラントできる?

残念ながら、

すべての症例で100%可能になるわけではありません。

骨の状態や全身状態によっては、

* 骨の再生量が十分得られない
* 感染が起こる
* 喫煙により治癒が悪くなる
* 糖尿病などで治癒が遅れる

ことがあります。

また、

骨造成自体が難しいほど骨が失われている場合には、

* 入れ歯
* ブリッジ
* 短いインプラント
* 骨造成を行わない治療計画

を提案することもあります。

大切なのは、

「無理に骨を増やすこと」ではなく、患者様にとって最も安全で長持ちする方法を選ぶことです。

骨造成が必要と言われたらどう考えればいい?

「追加の手術が必要」と聞くと、

少し怖く感じるかもしれません。

でも、家を建てる時に基礎工事を省略できないように、

インプラントも骨という土台がとても重要です。

もし土台が不十分なままインプラントを入れてしまうと、

* インプラントがぐらつく
* 歯ぐきが下がる
* 見た目が悪くなる
* 長期的に脱落する

可能性があります。

骨造成は、

単に骨を増やすための手術ではありません。

「10年後、20年後も安定して噛める状態を作るための準備」

なのです。

最後に

骨造成と聞くと、

「大掛かりな手術」
「怖そう」
「自分には無理かもしれない」

と感じる方も少なくありません。

しかし現在では、CTを用いた精密診断や安全性の高い材料の発展によって、多くの患者様が骨造成を受け、その後インプラントで快適な生活を送っています。

もちろん、骨造成が必要かどうかは患者様ごとに異なります。

まずは現在の骨の状態をしっかり検査し、

* 本当に骨造成が必要なのか
* どの方法が適しているのか
* インプラント以外の選択肢はないのか

を担当の歯科医師と十分相談することが大切です。

インプラント治療で最も重要なのは、人工の歯そのものではありません。

その歯を支える「骨」という土台をしっかり作ること。

骨造成は、その土台作りを支える、非常に重要な治療なのです。

【監修】 院長 元島慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了

2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了

2018年  大森塾7期   (総合治療)修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了

2021年  CREDセミナー (保存治療)修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医