歯が悪い人ほど医療費が高くなるって本当? ~お口の健康が全身の健康と医療費に与える影響~|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

歯が悪い人ほど医療費が高くなるって本当? ~お口の健康が全身の健康と医療費に与える影響~|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

歯が悪い人ほど医療費が高くなるって本当? ~お口の健康が全身の健康と医療費に与える影響~

こんにちは♪

本町医院 竹村歯科です。

さて、タイトルの通り

「歯が悪いだけで医療費が高くなるなんて、本当なの?」

そう思われる方も多いのではないでしょうか。

虫歯や歯周病は「お口だけの病気」と思われがちですが、近年の研究では、お口の健康状態は全身の健康や医療費と深く関係していることが数多く報告されています。

つまり、歯を大切にすることは、食事を楽しむためだけではありません。

将来の健康を守り、結果的に医療費を抑えることにもつながる可能性があるのです。

今回は、「歯が悪い人ほど医療費が高くなる」と言われる理由について、患者様にも分かりやすくお話ししたいと思います。

お口は体の入り口です

私たちの体は、食べ物や飲み物をお口から取り入れることで栄養を吸収し、健康を維持しています。

そのため、お口の状態が悪くなると、全身にもさまざまな影響が及びます。

例えば、

・歯が痛くて十分に食べられない
・噛めないため柔らかいものばかり食べる
・歯周病による炎症が全身へ影響する

このような状態が続くことで、生活習慣病やさまざまな病気のリスクが高まることが分かってきています。

つまり、お口は「体とは別の場所」ではなく、全身の健康の一部なのです。

歯周病は「静かに進行する病気」

特に注意したいのが歯周病です。

歯周病は初期にはほとんど痛みがありません。

気付かないうちに歯ぐきの炎症が進み、歯を支える骨が少しずつ失われていきます。

そして怖いのは、歯周病の炎症がお口の中だけで終わらないことです。

歯ぐきには非常に多くの血管があります。

歯周病菌や炎症によって作られる物質が血液を通して全身へ運ばれ、さまざまな病気との関連が指摘されています。

近年では、

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 誤嚥性肺炎
  • 慢性腎臓病
  • 関節リウマチ
  • 妊娠中の早産・低出生体重児

などとの関連について多くの研究が報告されています。

もちろん、歯周病だけがこれらの病気の原因になるわけではありません。

しかし、お口の健康を整えることが全身の健康管理の一つになることは、現在では広く認識されています。

糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を与えます

歯周病との関係で最もよく知られている病気が糖尿病です。

糖尿病になると免疫力が低下し、歯周病が悪化しやすくなります。

逆に、歯周病が進行すると炎症物質が増え、血糖値のコントロールが難しくなることも分かっています。

つまり、

「糖尿病だから歯周病になる」

だけではなく、

「歯周病だから糖尿病も悪化する」

という双方向の関係があるのです。

そのため、糖尿病の治療では内科だけでなく、歯科医院で歯周病を管理することも大切だと考えられています。

歯を失うと食生活も変わります

歯を失うと、食べられるものが変わります。

例えば、

・お肉
・生野菜
・リンゴ
・ナッツ類

など、しっかり噛む必要がある食品を避けるようになる方も少なくありません。

すると、

やわらかいパン

麺類

おかゆ

甘いもの

など、噛みやすい食品が中心になりやすくなります。

もちろん柔らかい食べ物が悪いわけではありません。

しかし、栄養バランスが偏ると、筋肉量の低下や低栄養、生活習慣病のリスクにつながる可能性があります。

「噛める」ということは、健康な食生活を支える大切な能力なのです。

高齢になるほど「噛めること」の価値は大きくなります

高齢になると、お口の健康はさらに重要になります。

しっかり噛める人ほど、

  • 栄養状態が良い
  • 転倒しにくい
  • 筋力を維持しやすい
  • 認知機能の低下を防ぐ可能性がある

といった報告もあります。

また、お口の中を清潔に保つことで誤嚥性肺炎のリスクを減らせることも知られています。

誤嚥性肺炎は高齢者の入院原因の一つであり、重症化すると命に関わることもあります。

そのため、お口のケアは「歯を守る」だけではなく、「健康寿命を延ばす」ことにもつながるのです。

治療よりも予防のほうが負担は少ない

虫歯も歯周病も、早く見つければ治療は比較的簡単です。

しかし、放置すると、

小さな虫歯が神経の治療になり、

さらに被せ物になり、

最終的には抜歯になることもあります。

歯周病も同様です。

初期なら歯石除去やブラッシングの改善でコントロールできることが多いですが、進行すると歯周外科や再生療法、抜歯が必要になる場合もあります。

つまり、定期検診を受けて早期発見・早期治療を行うほうが、時間的にも経済的にも身体への負担も少なく済むことが多いのです。

定期検診は「悪くなってから行く場所」ではありません

「痛くなったら歯医者へ行く。」

これは昔から多くの方が持っている考え方です。

しかし現在の歯科医療では、

「悪くならないために通う」

ことが非常に重要だと考えられています。

定期検診では、

  • 虫歯のチェック
  • 歯周病の検査
  • 歯石除去
  • 歯磨き指導
  • 噛み合わせの確認
  • 詰め物や被せ物のチェック

などを行います。

これにより、小さな変化の段階で対応でき、大きな治療を避けられる可能性が高まります。

医療費を抑える第一歩は「予防」

もちろん、誰でも病気になる可能性があります。

定期検診を受けていても虫歯になることはありますし、歯周病になることもあります。

しかし、予防を続けることで病気を早く見つけ、重症化を防げる可能性は高まります。

結果として、

  • 大掛かりな治療を避けられる
  • 通院回数を減らせる
  • 全身の健康維持につながる

というメリットが期待できます。

医療費は「今払う治療費」だけではありません。

将来の入院や病気のリスクまで含めて考えることが大切なのです。

最後に

「歯が悪い人ほど医療費が高くなる」という言葉は、決して脅しではありません。

近年の研究から、お口の健康は全身の健康と深く関わり、その積み重ねが将来の健康状態や医療費にも影響する可能性があることが分かってきました。

歯は、一度失うと元には戻りません。

だからこそ、「悪くなったら治す」だけでなく、「悪くならないように守る」という考え方がとても大切です。

毎日の歯磨きやフロス、規則正しい食生活、そして定期的な歯科検診は、将来の自分への投資と言えるでしょう。

当院でも、「できるだけ削らない」「できるだけ抜かない」ことはもちろん、その前段階である**「できるだけ悪くしない」**ことを何より大切にしています。

お口の健康は、毎日の生活の積み重ねで守ることができます。

10年後、20年後もご自身の歯で美味しく食事を楽しみ、元気に過ごしていただくために、ぜひ定期検診と予防歯科を習慣にしていただければ幸いです。

【監修】 院長 元島慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了

2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了

2018年  大森塾7期   (総合治療)修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了

2021年  CREDセミナー (保存治療)修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医