歯周病とブラッシング
- 2023年7月1日
- 歯周病治療
こんにちは! 本町医院 竹村歯科です✨
今日は歯周病とブラッシングについてご説明します。
まず歯周病は口腔細菌による感染症であり、感染症としての特徴から3つの基本的要因として、
口腔細菌、宿主、環境が作用してリスクが高くなると説明できます。
今回は口腔細菌の要因について歯周病とブラッシングについての因果関係を説明します。
歯周病は、歯肉やその周囲の組織に起こる慢性的な感染病です。
歯垢(プラーク)が歯と歯肉の間にたまり、細菌の成長を引き起こします。
これによって歯肉が炎症を起こし、歯周ポケットと呼ばれる感染が広がるスペースが形成されます。
それにより歯のぐらつきや歯肉の腫れや出血、また口臭も引き起こすおそれがあります。
歯周病の進行が放置されると、さらに歯肉が炎症を起こし、歯を支える骨が破壊される可能性があります。
そして最終的にには歯の損失につながることがあります。
そこでブラッシングは歯周病の原因となる口腔内の細菌や歯垢を除去し、
歯周病の原因となる細菌の成長を抑制するためにとても重要となってきます。
歯垢を適切に取り除かないと、細菌が増殖し歯肉に炎症を引き起こします。炎症が進行すると、
歯周病が発症するリスクが高くなります。
なので歯ブラシを使用することによって歯垢を除去し歯肉の炎症を抑制され、
歯周ポケットの形成や歯肉の退縮などの歯周病の進行を予防することができます。
また歯ブラシの毛先が歯と歯肉の境目に到達することで、細菌の存在を減らし、
歯肉の健康を維持することができます。
以下にブラッシングの基本的な手順を示します。
1 歯ブラシを選ぶ:柔らかい毛先の歯ブラシを選びます。
硬い歯ブラシは歯肉にダメージを与える可能性があります。
2 正しいブラッシング方法:歯の表側の磨き方は、もちろん人によって違いますが、
一般的には歯ブラシを45度の角度で歯と歯肉の境目に当て、
優しく振動させるように横に動かします。
前歯の裏側は歯ブラシを縦に使用し1本ずつ磨きます。
3 歯ブラシの交換時期:1ヶ月を目安にしますが、毛先が広がったり、
歯ブラシの毛にコシがなくなるなどの状態になったら交換します。
4 歯磨き粉の選択:歯周病予防に特化した成分が含まれている殺菌剤
(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウムなど).
酵素(デキストラーゼ)が成分として含まれている歯磨き粉を選びましょう。
歯ブラシを毎日適切に使用し、歯垢を除去することで、歯周病のリスクを軽減することができますが、
歯ブラシだけでは完全に歯周病を予防することはできません。
通常の歯ブラシはその形態から頬側面、舌側面、口蓋側面、咬合面のプラークを除去するのに適していますが、歯間部のプラークを効率良く取り除くことには適していません。
そのため、歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が必要となってきます。
歯間ブラシは一般に普及している器具であり、
ワイヤーにナイロン毛がつけられているタイプやゴム製の小さなブラシがあり、
歯間部に残ったプラークを効率よく取り除く形態になっており、デンタルフロスに比べて、
歯間部が広い場合に適しています。
また歯周病が進行している場合やインプラントが入っている場合には、
歯と歯の間が広くなっていることが多く、フロスよりも歯間ブラシが有効となります。
口腔内のプラークコントロールは機械的プラークコントロールと化学的プラークコントロールに
分けることができますが現状では化学的プラークコントロールだけで十分な効果を得ることは難しく、
機械的プラークコントロールが毎日のセルフケアに必須になってきます。
機械的清掃法の1つである歯ブラシによるブラッシングは、最も効果的で安全な方法であり、
日常におけるプラークコントロールの最も普及した方法として用いられています。
この機械的清掃法である通常の歯ブラシを用いたブラッシングは
歯周病の予防において歯肉縁上プラークの除去法として欠かすことのできないものです。
歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスのいずれの場合も、使用方法を間違えると歯肉を傷つけたり、
退縮させたりするので、歯科医院で 自分に合ったブラッシング方法の指導を受けることをお勧めします。
また歯科医院での定期的なクリーニングや歯科検診も重要になり、専門家のガイダンスに従って口腔衛生を維持することは歯周病の予防や進行の抑制に役立ちます。
是非お越し頂き歯周病を予防していきましょう!
【監修】院長 元島 慧
院長経歴
2012年 歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科 院長就任
参加セミナー
2016年 大阪SJCDエンドコース 修了
2017年 明海・朝日臨床審美コース 修了
2017年 i6 Implant Education 第一期 修了
2017年 大阪SJCDベーシックコース 修了
2017年 山田國晶先生エンドベーシックコース 修了
2017年 山田國晶先生主催CERIclub参加
2018年 大阪SJCDマイクロエンドコース 修了
2018年 牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース
2018年 ADPR定位置埋入コース 修了
2018年 ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース 修了
2018年 第6期GPOレギュラーコース 修了
2018年 大森塾7期 修了
2019年 大阪SJCDレギュラーコース 修了
2019年 山田國晶先生エンドレベルアップコース 修了
2021年 CREDセミナー 修了
2022年 臨床歯科麻酔管理指導医取得
所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医