歯周病は「静かに進む病気」です。痛くないから大丈夫、ではありません|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

歯周病は「静かに進む病気」です。痛くないから大丈夫、ではありません|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

歯周病は「静かに進む病気」です。痛くないから大丈夫、ではありません

こんにちは♪

「特に痛いところはありません」

初診の患者さんにお話を聞いていると、よく出てくる言葉です。

痛くない。
噛めている。
歯もグラグラしていない。

だから、自分の口の中はそんなに悪くないだろう。

そう思われるのは当然だと思います。

ところが、歯科では少し事情が違います。

痛みがないまま進んでしまう病気があるからです。

その代表が「歯周病」です。

むしろ歯周病に関しては、痛くなってから歯医者に行くのでは遅いこともあります。

今回は、なぜ歯周病は気づきにくいのか。

そして、なぜ定期的な検査やメインテナンスが必要なのか。

できるだけ分かりやすくお話しします。

歯周病って、そもそも何が悪くなる病気?

歯周病というと、

「歯ぐきが腫れる病気」

というイメージを持っている方が多いと思います。

もちろん間違いではありません。

ただ、本当に怖いのはそこではありません。

歯周病は進行すると、歯を支えている骨が少しずつ失われていく病気です。

歯そのものが虫歯になっていなくても、その周りを支えている組織が壊れていきます。

イメージとしては家と地面の関係に近いかもしれません。

家自体がどれだけ丈夫でも、地盤がどんどん失われていけば、最後には支えられなくなります。

歯周病も同じです。

歯そのものはきれいでも、支えている骨が減ってしまえば、歯はグラグラしてきます。

そして最終的には抜歯が必要になることもあります。

なぜ歯周病は気づきにくいのか?

ここが歯周病の厄介なところです。

歯周病は、かなり進行するまで強い痛みが出ないことがあります。

虫歯なら冷たいものがしみたり、ズキズキしたりして、

「これは歯医者に行かないと」

となりやすいですよね。

ところが歯周病は違います。

最初は、

「歯磨きしたら少し血が出る」

「なんとなく歯ぐきが腫れている」

「口臭が気になる」

その程度のことも多いです。

しかも毎日のことなので、本人も慣れてしまいます。

「昔から血が出るから、こんなものかな」

となってしまう。

でも、歯磨きのたびに歯ぐきから出血する状態は、決して正常ではありません。

体の別の場所から毎日血が出ていたら、皆さん心配しますよね。

歯ぐきも同じです。

「歯がグラグラしてから」では遅いことがある

歯周病がかなり進行すると、

「最近、歯が動く気がする」

「硬いものが噛みにくい」

「歯と歯の間が広がってきた」

「歯が長くなった気がする」

といった変化が出てきます。

ここまで来ると、すでに歯を支える骨がかなり失われていることがあります。

もちろん、そこから治療できるケースもあります。

ただし、一度失われた歯周組織を完全に元通りにするのは簡単ではありません。

だからこそ歯周病では、

悪くなってから治すより、悪くなる前に見つける。

これがものすごく大切です。

歯周病は見た目だけでは分かりません

「歯ぐきは普通に見えるから大丈夫ですよね?」

これもよく聞かれます。

実は、見た目だけでは判断できません。

歯周病の状態を確認するためには、歯ぐきの検査が必要です。

歯と歯ぐきの境目にある溝の深さ。

これを「歯周ポケット」と呼びます。

専用の器具を使って、その深さや出血の有無などを確認していきます。

さらにレントゲン写真を撮影すると、歯を支えている骨がどれくらい残っているのかを見ることができます。

当院でも初診時や必要なタイミングで歯周病検査を行うのは、このためです。

「痛くないから大丈夫そう」

ではなく、検査して初めて分かることがたくさんあります。

歯石を取れば歯周病は治る?

「歯周病治療=歯石取り」

と思われている方も多いです。

もちろん歯石を取ることは非常に大切です。

ただ、それだけではありません。

歯周病治療ではまず、歯周病がどこまで進行しているのかを検査します。

そのうえで、歯磨きの状態を確認し、磨けていない場所を一緒に改善していきます。

そして歯石やプラークを除去していく。

歯ぐきの中に歯石が付着している場合には、さらに細かく処置を行います。

その後、もう一度検査します。

ここが大切です。

治療したら終わりではなく、「治療してどう変わったのか」を確認する。

この再評価によって、次に何をするべきかを判断します。

歯科衛生士は「歯のお掃除をする人」ではありません

これはぜひ知っておいてほしいところです。

歯科衛生士というと、

「歯石を取ってくれる人」

というイメージがあるかもしれません。

でも実際には、もっと重要な役割を担っています。

歯ぐきの状態を確認する。

磨き残しを確認する。

歯周病が悪化していないかを見る。

患者さんごとのリスクを考える。

必要なセルフケアを一緒に考える。

そして、治療後の状態を長く維持していく。

つまり、歯を守るために長期間付き合っていく存在です。

歯科医師が治療することももちろん大切です。

でも、治療した歯をその後10年、20年と守っていくためには、歯科衛生士による管理が欠かせません。

「治ったら歯医者に行かなくていい」は少し違います

虫歯の治療が全部終わった。

歯周病治療も終わった。

「これでもう歯医者に来なくてもいいですね」

と言われることがあります。

気持ちは分かります(笑)。

できれば歯医者には行きたくないですよね。

ただ、僕たちが本当に大切だと思っているのは、治療が終わった後です。

せっかく治療したのに、数年後にまた悪くなってしまった。

また削る。

また治療する。

さらに悪くなったら神経を取る。

最後には抜歯になる。

この繰り返しはできるだけ避けたい。

だからメインテナンスがあります。

メインテナンスは「掃除」だけではありません

定期的なメインテナンスというと、

「歯をきれいにしてもらう日」

と思われがちです。

もちろんクリーニングもします。

でも、本当の目的はそこだけではありません。

大切なのは、

前回と比べて何か変化していないかを見ること。

歯周ポケットが深くなっていないか。

出血する場所が増えていないか。

歯が動いていないか。

新しい虫歯ができていないか。

噛み合わせに変化がないか。

被せ物やインプラントに問題がないか。

こういった小さな変化を早い段階で見つけます。

悪くなってから大きな治療をするより、悪くなり始めたところで対応した方が、当然歯を守りやすくなります。

毎日歯磨きしていても歯周病になる?

「毎日ちゃんと磨いています」

それでも歯周病になる方はいらっしゃいます。

大切なのは、

磨いていることと、磨けていることは違う

ということです。

毎日2回、3回磨いていても、いつも同じ場所にプラークが残っていれば、そこから炎症が起こります。

特に歯と歯の間。

奥歯。

歯並びが重なっているところ。

被せ物の周り。

こういった場所は歯ブラシだけでは難しいことがあります。

だからフロスや歯間ブラシが必要になることもあります。

ただし、これも全員が同じ方法でいいわけではありません。

歯並びも違う。

歯ぐきの状態も違う。

被せ物の数も違う。

インプラントが入っている方もいます。

その人の口に合った方法を見つけることが大切です。

歯周病治療のゴールは「歯石を取ること」ではありません

僕たちが目指しているのは、単に歯石を全部取ることではありません。

自分の歯で、できるだけ長く食事をしてもらうこと。

ここがゴールです。

そのために必要なら歯周病治療をする。

必要なら虫歯を治す。

必要なら噛み合わせも考える。

そして治療後はメインテナンスを続ける。

歯科治療は「悪くなった場所を修理する」だけではありません。

これから先、悪くならないように管理していくことも治療の一部だと思っています。

まとめ 「痛くない今」こそ歯医者に行く意味があります

歯周病で一番怖いのは、痛いことではありません。

痛くないまま進んでしまうことです。

気づいた頃には骨がかなり減っていた。

歯が動き始めていた。

抜歯が必要になっていた。

できれば、そこまで待ってほしくありません。

「今は特に困っていない」

そんなときこそ、一度きちんと調べてみてください。

歯周病は早い段階で見つけて、適切に治療し、その後も管理していくことが大切です。

歯医者は、

「痛くなったら行く場所」

だけではありません。

痛くならないように通う場所。

そして、

今ある歯をできるだけ長く守る場所。

僕たちは、そんなふうに歯科医院を使ってもらえたらと思っています。

10年後、20年後も自分の歯でしっかり食事をするために。

まずは今の自分の口の中がどうなっているのか。

そこを知るところから始めてみてください。

【監修】 院長 元島慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了

2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了

2018年  大森塾7期   (総合治療)修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了

2021年  CREDセミナー (保存治療)修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

2024年   General endo所属

2025年   FDP臨床研修会所属

2026年  小濵先生インプラントコース参加

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医