歯科医院における歯科衛生士の役割とは?~実は「歯を守る主役」かもしれません~|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

〒541-0053大阪府大阪市中央区本町4-5-7
サンドール本町ビル 1階・2階 本町駅徒歩2分
電話のアイコン06-6264-5510
ヘッダー画像

本町医院 竹村歯科の医療コラム

歯科医院における歯科衛生士の役割とは?~実は「歯を守る主役」かもしれません~|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

歯科医院における歯科衛生士の役割とは?~実は「歯を守る主役」かもしれません~

こんにちは!

本町医院  竹村歯科です。

今回のお話は歯科衛生士についてです。

歯科医院に来院された患者様からよく聞く言葉があります。

「今日は先生じゃなくて衛生士さんの日なんですね」
「クリーニングだけなら簡単な処置ですよね?」
「歯石を取るだけなら誰がしても同じでは?」

実はこれは、とてもよくある誤解です。

歯科医院というと、「歯医者さんが治療している場所」というイメージが強いかもしれません。

しかし、患者様のお口の健康を長期的に守っていく上で、

歯科衛生士の存在は非常に大きく、

むしろ歯を失わないための中心的な役割を担っていると言っても過言ではありません。

今回は、普段なかなか知られていない「歯科衛生士の役割」と、

その重要性についてわかりやすくお話していきます。

歯科衛生士って何をしている人?

歯科衛生士は国家資格を持った専門職です。

歯科助手と混同されることもありますが、仕事内容は大きく異なります。

歯科衛生士には大きく分けて3つの役割があります。

・歯周病や虫歯の予防処置
・歯磨き指導や生活習慣のサポート
・歯科診療の補助

言葉だけ見るとシンプルに感じるかもしれませんが、 

実際には非常に高度な知識と技術が必要になります。

例えば歯石を取る処置ひとつをとっても、ただ「汚れを取る」だけではありません。

歯石がどのくらい深い場所にあるのか、歯ぐきの炎症がどの程度あるのか、

歯周ポケットがどれくらい深くなっているのか、出血の有無、磨き残しのパターン、

咬み合わせの状態、生活習慣などを総合的に見ながら処置を行っています。

つまり、口の中を見ているようで、実は患者様全体を見ている仕事でもあるのです。

「治療する人」と「守る人」

歯科医師と歯科衛生士は、野球でいうピッチャーとキャッチャーのような関係かもしれません。

歯科医師は虫歯を削ったり、被せ物を入れたり、インプラントや外科処置などを行います。

一方で歯科衛生士は、その治療が長持ちするように守る役割を担っています。

例えば、とても綺麗なセラミックを入れたとしても、

磨き残しが多く歯周病が進行してしまえば、その歯は長く持たないかもしれません。

インプラントも同じです。

高額な治療を受けたとしても、

メンテナンスが不十分ならインプラント周囲炎になる可能性があります。

つまり治療だけでは不十分なのです。

「治した後にどう維持するか」

ここに歯科衛生士の力が大きく関わってきます。

歯科医療は「悪くなったものを治す」時代から、

「悪くならないように守る」時代へ変わっています。

その中心にいるのが歯科衛生士です。

実は歯周病治療の主役でもある

歯を失う原因として有名なのは虫歯と思われがちですが、

実際に成人が歯を失う最大の原因の一つは歯周病です。

そして歯周病は非常に厄介な病気です。

初期にはほとんど痛みがありません。

気づいた頃には骨が溶け、歯が揺れ始めていることもあります。

ここで重要になるのが歯科衛生士です。

歯周病治療では、

「歯石を除去する」
「プラークコントロールを改善する」
「磨き方を一緒に考える」
「定期的な管理を行う」

これらが非常に重要になります。

特に歯周病は、一回治療して終わる病気ではありません。

糖尿病、高血圧、喫煙、ストレス、睡眠、食生活など様々な要素が影響します。

だからこそ患者様と長く関わり続ける歯科衛生士の存在が必要になります。

毎回同じ衛生士が担当する医院では、

「最近忙しそうですね」
「前回より出血が増えていますね」
「奥歯の磨き方が少し変わりましたね」

という小さな変化にも気づくことがあります。

これは単なるクリーニングではなく、お口の健康管理なのです。

歯科衛生士は患者様の“最初の異変発見者”

実は歯科衛生士が最初に異常を発見するケースも少なくありません。

例えば、

「以前なかった歯ぐきの腫れ」
「口内炎がなかなか治らない」
「急に歯が揺れてきた」
「噛み合わせが変わった」
「舌に異常がある」

このような小さなサインに気づくことがあります。

毎回同じ患者様を継続して見ているからこそ、「いつもと違う」がわかるのです。

大きな病気ほど、最初は小さな変化から始まります。

この変化を見逃さないことは、患者様の健康を守るうえで非常に大切です。

歯科衛生士は「歯を残すパートナー」

歯科医療従事者でない方は歯科医院に行くと、「先生に治してもらう」と考えがちです。

もちろんそれも大切です。

しかし、本当に歯を守っているのは、治療そのものだけではありません。

毎日の歯磨きや生活習慣、定期的なメンテナンス、そして継続的な管理です。

その部分を支えているのが歯科衛生士です。

家を建てることに例えるなら、歯科医師が建築家だとすると、

歯科衛生士は建物を長く維持するための管理者のような存在かもしれません。

どれだけ立派な家でも、メンテナンスをしなければ傷んでいきます。

歯も同じです。

素晴らしい治療を受けても、その後の管理がなければ長持ちしません。

最後に

歯科衛生士は「歯石を取る人」ではありません。

患者様の人生に長く寄り添い、お口の健康を守り続ける専門家です。

時には歯科医師よりも長い時間患者様と接し、小さな変化に気づき、予防し、支えていきます。

歯科医院で「今日は衛生士さんの日ですね」と言われた時、

それは単なるクリーニングの日ではありません。

実はあなたの歯を10年後、20年後も守るための、とても大切な時間なのです。

私たち歯科医療従事者は治療をすることも大切ですが、

それ以上に「歯を失わない未来」を作ることが大切だと考えています。

その最前線で日々活躍している歯科衛生士という存在の偉大さを、

少しでも感じていただければ嬉しく思います。

【監修】 院長 元島慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了

2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了

2018年  大森塾7期   (総合治療)修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了

2021年  CREDセミナー (保存治療)修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医