こんにちは♪

本町医院 竹村歯科です✨

「子どもの歯並び、将来ちゃんと並ぶのかな？」

「まだ乳歯も残っているのに、矯正って早すぎない？」

このような疑問や不安をお持ちの保護者の方は、とても多くいらっしゃいます。

実は近年、歯科医療の現場では

“歯が並んでから治す矯正”よりも、“歯並びが悪くならないように育てる矯正”

という考え方が重視されるようになってきました。

その代表的な治療法が、プレオルソです。

プレオルソはどんな矯正装置？

プレオルソは、子ども専用に設計されたマウスピース型の矯正装置です。

主に 3〜10歳頃（乳歯列期〜混合歯列期） のお子さんを対象に使用します。

ワイヤーやブラケットを歯につける矯正とは異なり、

プレオルソは 取り外しが可能で、やわらかい素材でできています。

そのため、

• 痛みが少ない
• 見た目のストレスが少ない
• 歯みがきがしやすい

といった特徴があり、

「初めての矯正」として非常に取り組みやすい治療です。

プレオルソは「歯を動かす」矯正ではありません。

ここはとても大切なポイントです。

プレオルソは、歯を無理に動かして並べる装置ではありません。

目的は、

• 顎の成長バランスを整える
• 舌の正しい位置を覚えさせる
• 口唇や頬の筋肉の使い方を改善する
• 噛み合わせのズレを修正する

つまり、歯並びが悪くなる根本原因にアプローチする治療なのです。

なぜ今の子どもにプレオルソが必要なの？現代の生活環境が大きく関係しています。

最近の子どもたちは、昔と比べて

• 食事が柔らかい
• よく噛まなくなった
• 口呼吸が増えた
• 姿勢が悪くなりやすい

といった生活環境にあります。

これらはすべて、

👉 顎の成長不足

👉 歯が並ぶスペース不足

につながります。

顎が十分に育たないまま永久歯が生えてくると、

歯は自然と「並びきれず、ガタガタ」になってしまうのです。

プレオルソが目指すのは「正しい成長」、子どもの顎は、まだ成長途中です。

この時期だからこそ、

• 正しい噛み合わせ
• 正しい舌の位置
• 正しい口の使い方

を身につけることで、顎が本来あるべき方向に成長しやすくなります。

プレオルソは、この“成長のチャンス”を最大限に活かす治療法です。

プレオルソの主な適応（向いているケース）

① 受け口（反対咬合）

下の歯が上の歯より前に出ている「受け口」は、

早期に対応することで改善が期待できる噛み合わせです。

特に、骨格が完全に固まる前であれば、舌や顎の位置を整えることで自然な成長を促せます。

プレオルソは、受け口治療の第一選択肢になることも多い装置です。

② 出っ歯・口が閉じにくい

• いつも口が開いている
• 口呼吸が多い
• 前歯が前に出てきそう

こうしたお子さんは、

舌が低い位置にあったり、唇の筋力が弱かったりすることが多く見られます。

プレオルソは、舌を正しい位置に誘導し、口を閉じる力を育てる役割を果たします。

③ 歯がガタガタになりそうと言われた

「今すぐ矯正が必要なほどではないけれど、将来が心配」

この段階で何もせずにいると、永久歯が生えそろった頃に本格矯正が必要になることがあります。

プレオルソで顎の成長をサポートできれば、

• 本格矯正が不要になる
• 矯正しても期間が短くなる

といったメリットが期待できます。

装着方法と生活への影響

プレオルソの装着時間は、

• 日中：1時間程度
• 夜間：就寝中

が基本です。学校や習い事の時間に無理に装着する必要はなく、生活への影響が少ない治療です。

また、取り外しができるため、

• 食事制限が少ない
• 虫歯リスクが上がりにくい

という点も、保護者の方にとって安心材料です。

成功のカギは「続けられること」

プレオルソは、毎日の装着習慣が結果に直結する治療です。

そのため、

• お子さん自身がある程度理解できる
• 保護者の方が装着をサポートできる

この2点がとても重要です。無理に進める治療ではありません。

お子さんの性格やご家庭の状況を考慮しながら、最適なタイミングをご提案します。

プレオルソで得られる“歯並び以外”のメリット

プレオルソの効果は、歯並びだけにとどまりません。

• 鼻呼吸がしやすくなる
• 姿勢が安定しやすくなる
• 発音や飲み込みが改善する
• 口周りの筋肉がバランスよく育つ

これらは、お子さんの全身の健やかな成長にも良い影響を与えます。

まとめ：プレオルソは「将来への投資」

プレオルソは、

今ある歯並びを無理に治す治療ではありません。

これから生えてくる歯が、きれいに並ぶための土台を作る治療です。

「まだ小さいから様子を見よう」

その“様子見”が、実は一番大切な成長期であることもあります。

少しでも気になることがあれば、

どうぞお気軽にご相談ください。

お子さんの将来の笑顔と健康のために、

今できる最善の選択を一緒に考えていきましょう。

【監修】院長　元島慧　

○院長経歴

2012年　朝日大学歯学部卒業

2016年　大阪市内にて勤務

2020年　本町医院 竹村歯科院長就任

○参加セミナー

2016年　　大阪SJCDエンドコース　（根管治療）修了

2017年　　明海・朝日臨床審美コース　（審美治療）修了　

2017年　　i6 Implant Education 第一期　（インプラント）修了

2017年　　大阪SJCDベーシックコース　（総合治療）修了

2017年　　山田國晶先生エンドベーシックコース　（根管治療）修了

2017年　　山田國晶先生主催CERIclub（総合治療）参加

2018年　　大阪SJCDマイクロエンドコース　（根管治療）修了

2018年　　牛窪先生Bio Raceを極める！ベーシックコース（根管治療）修了

2018年　　ADPR定位置埋入コース　（インプラント）修了

2018年　　ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース　（インプラント）修了

2018年　　第6期GPOレギュラーコース （矯正治療）修了

2018年　　大森塾7期 （総合治療）修了

2019年　　大阪SJCDレギュラーコース　（総合治療）修了

2019年　　山田國晶先生エンドレベルアップコース （根管治療）修了

2021年　　CREDセミナー　（保存治療）修了

2022年　　臨床歯科麻酔管理指導医取得

2022年　　日本顎咬合学会認定医取得

所属学会・スタディグループ

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会　認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医

大森塾

CERI Club

General endo

FDP