歯ぎしり・食いしばりはなぜ起きる?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

〒541-0053大阪府大阪市中央区本町4-5-7
サンドール本町ビル 1階 2階
電話のアイコン06-6264-5510
ヘッダー画像

本町医院 竹村歯科の医療コラム

歯ぎしり・食いしばりはなぜ起きる?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

歯ぎしり・食いしばりはなぜ起きる?

こんにちは😃

本町医院 竹村歯科です★

暑い日が続いてますね。

さて、今日は皆さん自覚があったり無かったり

あるとは思いますが、歯ぎしりや食いしばりについてです。

放置してはいけない“無意識のクセ”の正体とは

「朝起きるとあごがだるい…」
「家族に『歯ぎしりしてたよ』って言われた」
「気づくとグッと歯を噛みしめている気がする…」

こうした経験、ありませんか?
実はこれらはすべて、「歯ぎしり」や「食いしばり」のサインかもしれません。

一見すると大きな問題に感じないかもしれませんが、歯ぎしり・食いしばりは放置すると歯や顎、全身にまで悪影響を及ぼすクセです。
しかも、ほとんどの方が無意識のうちに行っており、自分では気づきにくいのが特徴です。

今回は、なぜ歯ぎしりや食いしばりが起きるのか、そしてそのままにしてはいけない理由、対策法までを、歯科医の立場からわかりやすくお伝えします。

■ 歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中や日中に無意識で行われる以下のような行為を指します。
• グラインディング:ギリギリと歯をすり合わせる
• クレンチング:グッと強く食いしばる
• タッピング:カチカチと上下の歯を軽く当てる

中でも「食いしばり(クレンチング)」は、日中に行っている方も多く、仕事中やスマホ操作、運転中など集中しているときに知らず知らずのうちに行っていることが多いのです。

■ なぜ歯ぎしり・食いしばりは起きるのか?

原因は一つではありませんが、主に以下のような要因が関係しています。

● ストレス・緊張

最も多い原因です。仕事・人間関係・育児など、日常生活のストレスが無意識のうちに身体に現れるのが「歯ぎしり・食いしばり」です。
特に就寝中は意識のコントロールがきかないため、寝ている間に発散してしまう傾向があります。

● 噛み合わせの不調

歯並びや噛み合わせが合っていないと、無意識に位置を調整しようと歯ぎしりをしてしまうことがあります。

● 習慣・クセ

日中の集中している姿勢、運転中やパソコン操作中の無意識の食いしばりは「TCH(Tooth Contacting Habit)」とも呼ばれます。
歯を接触させるクセが習慣化すると、慢性的な負担につながります。

■ 放置してはいけない理由とは?

歯ぎしり・食いしばりによって起こる影響は、想像以上に多岐にわたります。

1. 歯がすり減る・割れる

強い力でこすり合わせると、エナメル質がすり減り、象牙質が露出してしまいます。
歯がしみる(知覚過敏)・割れる・詰め物が取れるなど、むし歯以外のダメージが発生します。

2. 顎関節症のリスク

あごの関節に強い負担がかかることで、開け閉めの時にカクカク音がしたり、痛みが出るようになります。
悪化すると口が開かなくなる、食事が困難になることも。

3. 肩こり・頭痛・耳鳴り

咬筋(こうきん)や首の筋肉に力が入り続けることで、全身の緊張や筋肉のこわばりが生まれます。
「歯ぎしりを治したら肩こりが楽になった」という方もいるほどです。

4. 歯周病の悪化

強い力は、歯ぐきや歯の周囲の骨にもダメージを与えます。
歯周病と食いしばりが重なると、歯がグラグラになるスピードが一気に加速することも。

■ どうすれば改善できるの?

● マウスピース(ナイトガード)の使用

就寝中の歯ぎしりには、**専用のマウスピース(ナイトガード)**を装着することで、歯や関節を守ることができます。
歯科医院で自分の歯型に合わせて作るため、違和感も少なく、安心して使えます。

※健康保険が適用されるケースもあるため、まずは歯科医にご相談を。

● 日中の“気づき”とセルフチェック

「上下の歯が触れていないか」を意識するだけでも、食いしばりを減らすことができます。
通常、リラックスした状態では上下の歯は軽く離れているのが正常です。

「歯を離す」を意識する付箋やリマインダーをスマホに設定するのもおすすめです。

● ストレスケア

歯ぎしりはストレスの“出口”でもあるため、ストレス解消法を見つけることも重要です。
軽い運動、音楽、深呼吸、アロマ、カウンセリングなど、自分に合った方法を取り入れてみましょう。

■ 歯科医院でできること
• 噛み合わせのチェックと調整
• マウスピースの作製と指導
• 歯のすり減り具合や知覚過敏の診断
• 顎関節の動きの評価
• 食生活や姿勢、生活習慣のアドバイス など

症状が強い場合やセルフケアでは限界を感じる方は、歯科医院での専門的な対策が効果的です。

■ 最後に:歯を守るために“今”できること

歯ぎしりや食いしばりは、「クセだから仕方ない」と軽く見られがちですが、
放っておくと取り返しのつかないダメージを生むこともある“病的習慣”です。

でも逆に言えば、早めに気づいて、対策を始めれば進行を止めることができるということでもあります。

「もしかして私も…?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
当院では、噛み合わせ・顎の状態・生活習慣などを総合的に確認し、患者様一人ひとりに合った方法をご提案しています。

大切な歯と体を守るために、まずは“自分のクセ”を知ることから始めてみませんか?

【監修】院長 元島慧 

○院長経歴

2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任

○参加セミナー
2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 
2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年  大森塾7期 (総合治療)修了
2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年  CREDセミナー (保存治療)修了
2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年  日本顎咬合学会認定医取得

所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医