学校検診で「要注意」と言われたらどうする?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

〒541-0053大阪府大阪市中央区本町4-5-7
サンドール本町ビル 1階 2階
電話のアイコン06-6264-5510
ヘッダー画像

本町医院 竹村歯科の医療コラム

学校検診で「要注意」と言われたらどうする?|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

学校検診で「要注意」と言われたらどうする?

こんにちは♪

本町医院 竹村歯科です。

今日は七夕ですね🎋

子供がお願い事を書いている短冊を見てほっこりしたので

今回は子供にまつわる検診について

学校検診で「要注意」と言われたらどうする?

歯科医が教える、保護者のための対処法という事でお話をさせていただきます。

毎年春や秋になると、小学校や幼稚園・保育園で行われる「歯科検診」。
用紙に書かれた「C」「要観察」「歯肉炎」などの文字に、戸惑った経験はありませんか?

「むし歯なの?」

「すぐ治療が必要?」

「様子見でいいの?」

お子さんをもつ保護者の方にとって、

学校検診の結果をどう受け止めればいいのか

分かりにくいという声はとても多いです。

今回は、歯科医の視点から

「学校検診で“要注意”とされたときの対応」

について、わかりやすくアドバイスいたします。

■ そもそも学校検診って何を見てるの?

学校で行われる歯科検診は、

「スクリーニング検診」といって、

あくまで“ふるい分け”が目的です。

限られた時間と条件の中で、

異常のある可能性がある子を見つけることを

目的としており、

治療や確定診断を行う場ではありません。

ですから、「むし歯があるかも」

「歯肉炎の傾向あり」「要観察」など、

“可能性”としてのチェック項目が記載されます。

重要なのは、「検診の結果=診断」ではなく、その結果をもとに歯科医院できちんと診てもらうことが必要という点です。

■ 「要注意」と書かれていたときの主なケースと対応

ケース1:C(要治療むし歯)と書かれていた

「C」はむし歯の疑いがあるサインです。

C1〜C3などの数字は記載されないことが多く、

進行具合はわかりません。

目に見える穴が空いていない、

初期むし歯の可能性もあります。

→対応のポイント
• 早めに歯科医院を受診して、

 レントゲンや精密検査を受けましょう。

• 初期むし歯であれば「削らずに経過観察」

 で済むこともあります。

ケース2:CO(要観察歯)と書かれていた

COは“Caries Observation”の略で、

むし歯になる前の状態、

もしくは初期むし歯と判断された場合に使われます。
歯の溝が白っぽくなっていたり、

脱灰(表面が溶けかけている)

していることを示しています。

→対応のポイント
• フッ素塗布や正しいブラッシングで

 再石灰化を促すことが大切です。

• 3〜6か月ごとの定期検診を受けながら、

進行がないかチェックしましょう。

ケース3:歯肉炎・歯石・プラークの指摘

歯ぐきの炎症(歯肉炎)や、

歯垢(プラーク)、歯石の付着などは、

歯みがき不足が原因となっている場合が多いです。

→対応のポイント
• 毎日の歯みがきを見直し、

 仕上げ磨きを再開するのも効果的です。

• 必要に応じて、歯科医院でのクリーニングや

 歯みがき指導を受けましょう。

ケース4:不正咬合(歯並び・かみ合わせ)を指摘された

歯並びやかみ合わせに問題がある場合、

「要経過観察」とされることがあります。

この段階ではすぐに矯正治療が必要とは

限りませんが、成長とともに

悪化する可能性もあります。

→対応のポイント

• 矯正の専門医による評価を受けておくと安心です。(当院でも可能です)

• 定期的なチェックで治療の適切なタイミングを逃さないことが大切です。

■ こんな誤解に注意!

「検診の用紙に何も書かれていなかったから安心」
→ 実は見逃されているケースもあります。

 違和感や症状があれば、

 早めに歯科医院で確認を。

「Cって書いてあるけど、歯が黒く見えないから大丈夫」

→ 初期むし歯や、見えない場所(歯と歯の間)で進行していることもあります。

「乳歯だからむし歯でもそのうち抜けるからいいでしょ?」

→ 乳歯のむし歯を放置すると、

 永久歯の歯並びや健康に影響が出ることも。

 早めの治療が必要です。

■ 検診後の流れで迷ったら、こうしましょう
1. 検診結果の用紙を確認する
 ↓
2. 内容がよくわからない場合は、歯科医院に持参して相談
 ↓
3. 必要に応じてレントゲン撮影・検査・クリーニングなどを実施
 ↓
4. 治療が必要な場合は適切なタイミングで開始
 ↓
5. 治療が不要でも、経過観察のための定期健診を忘れずに

■ 歯医者は「治療する場所」から「守る場所」へ

今の歯科医院は、「痛くなってから行く場所」ではなく、**“むし歯や歯周病を未然に防ぐ場所”**へと変化しています。

学校検診はそのきっかけにすぎません。

検診の結果を受けて、

「何かあったらすぐに行こう」

「早めに相談しよう」

と思えるご家庭が増えることが、

子どもの未来の歯を守る第一歩なのです。

■ 最後に:気になることは、まず相談を

学校検診の結果は、

「お子さんのお口の健康を見直すチャンス」

 でもあります。

「この言葉の意味がわからない」
「急いで受診したほうがいいの?」
「今のケアで大丈夫?」

そんなときは、遠慮せずにご相談ください。

当院では、検診結果の用紙をお持ちいただければ、丁寧にご説明し、お子さまの状態に合わせたアドバイスとサポートを行っております。

ご家族で「検診のあと、歯医者に行くのが当たり前」という習慣をつけることで、将来のお口の健康は大きく変わります。

ご連絡お待ちしております♪

【監修】院長 元島慧 

○院長経歴

2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任

○参加セミナー
2016年  大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年  明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了 
2017年  i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年  大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年  山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年  ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年  第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年  大森塾7期 (総合治療)修了
2019年  大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年  CREDセミナー (保存治療)修了
2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年  日本顎咬合学会認定医取得

所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医