歯を抜いた後どうするの?
- 2024年10月7日
- インプラント,かみ合わせ、咬合治療
こんにちは!
本町医院 竹村歯科です。
今回は歯を抜いた後の欠損補綴方法について説明します。
抜歯後の歯の欠損を埋めるためには、いくつかの補綴(ほてつ)方法があります。の一つですが、その他にもさまざまな方法がありますので、詳しくご説明します。
1.抜歯後の影響と欠損補綴の重要性
歯が抜けた後、そのままにしておくと、
いくつか問題が発生する可能性があります。
まず、歯が欠けた部分の噛み合わせが壊れ、
残っている歯に負担がかかります。
また、欠損した部分の歯茎、骨が徐々に痩せてきてしまったり、顔の輪郭が変わったり、隣接する歯が移動して噛み合わせが乱れたりすることもあります。このようなリスクを防ぐためには、欠損部分を正しく補うことが重要です。
2.差し歯とは?
差し歯は、歯が損傷しているが根が残っている場合に使用される方法です。 ただし、抜歯後には歯の根がないため、厳密には「差し歯」という表現は適さないかもしれませんこの場合、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴方法が検討されます。それぞれの補綴方法について、次に詳しく説明します。
3.補綴方法の種類
(1)インプラント
インプラントは、抜歯後の欠損部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を整える方法です。 インプラントは、隣接する健康な歯に負担をかけずに自然な見た目と機能を回復できるため、現在最も推奨される方法の一つです。
メリット:
自然な見た目と遊び心地
隣接する歯を削る必要がない
顎骨が痩せるのを防ぐ効果がある
デメリット:
費用は比較的高額(保険適用外)
外科手術が必要
治療期間が長い(通常6〜12ヶ月)
インプラントは、しっかりとした骨があることが条件です。骨の量が不足している場合は、骨移植などの追加処置が必要になる場合があります。
(2)ブリッジ
ブリッジは、欠損した歯の隣にある健康な歯を削り、その上に人工歯を橋のように整える方法です。この方法は、インプラントと比較的すると手術が不要で、比較的短期間に治療が完了します。
メリット:
治療が比較的短期間で完了する
保険適用のものであればインプラントに比べて費用が抑えられる
外科的な処置が必要ない
デメリット:
健康な隣の歯を削る必要がある
支えとなる歯に負担がかかる
時間が経つと、支えとなる歯が弱くなる可能性がある
ブリッジは、複数の歯が欠損している場合や、インプラントが適用できない場合に検討されることが多いです。
(3)入れ歯(義歯)
入れ歯は、部分入れ歯と総入れ歯の2つに分けられます。部分入れ歯は、歯が部分的に残っている場合に使用され、総入れ歯は全ての歯がない場合に使用されます。保険適用のものであれば治療の負担が比較的少ないため、高齢者や他の治療が難しい方に適した方法です。
メリット:
保険適用のものであれば費用が抑えられる
治療がとりあえず完了する
外科的な処置が不要
デメリット:
噛む力が弱くなる
慣れるまで違和感がある
入れ歯が動くことがある
入れ歯は、他の補綴方法が難しい場合や、経済的な理由で他の選択肢が難しい場合に適用されることが多いです。
4.どの補綴方法を選ぶのが適切か?
どの方法が適しているかは、患者様の口腔内の状況やライフスタイル、予算などによって異なります。それぞれの方法には利点と治療がありますので、十分に相談していただき、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
インプラントは、機能面でも審美面でも非常に優れた方法ですが、費用も治療期間もかかります。外科手術を伴うため、体調や骨の状態も考慮する必要があります。
ブリッジは、周囲の歯を削る必要がありますが、インプラントほどの費用はかかりません。また、手術は不要ですので、比較的早く治療が完了します。
入れ歯(義歯)は、取り外しが必要で、手術は不要なため、負担が少ない方法ですが、お食事はしづらいでしょう。
5.治療後のメンテナンス
どの補綴方法を選んだとしても、治療後のメンテナンスが非常に重要です。 インプラントの場合は、天然の歯と同じように歯磨きや定期的な歯科検診が必要です。 ブリッジや入れ歯の場合も、清掃や調整が必要になる場合がございますので、定期的に歯科医院を訪れることが大切です。
以上が、抜歯後の欠損補綴方法に関する説明です。 どの方法を選ぶか、最終決定は患者様のご希望と口腔内の状況を考慮した上で、どの治療法が最も適しているかについては、ぜひ当院で詳しく相談してみてください。
【監修】院長 元島慧
院長経歴
2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任
参加セミナー
2016年 大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年 明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了
2017年 i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年 大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年 山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年 山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年 大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年 牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年 ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年 ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年 第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年 大森塾7期 (総合治療)修了
2019年 大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年 山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年 CREDセミナー (保存治療)修了
2022年 臨床歯科麻酔管理指導医取得
2022年 日本顎咬合学会認定医取得
所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医