コーヒーと虫歯|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

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本町医院 竹村歯科の医療コラム

コーヒーと虫歯|本町医院 竹村歯科|大阪本町の歯科クリニック

コーヒーと虫歯

こんにちは。本町医院 竹村歯科です。

今日はコーヒーと虫歯の関係についてお話しします。

コーヒー 虫歯 になるんでしょうか??

多くの方が毎日楽しんでいるコーヒーは、

私たちの生活に欠かせないものとなっています。

香り豊かでリラックスできる飲み物ですが、

コーヒーが歯に与える影響についてはあまり意識されていないかもしれません。

今回は、コーヒーが虫歯にどう関わるのか、また歯の健康を守るためにどのような対策が必要かについて詳しくお話しします。

1. コーヒー自体は虫歯を直接引き起こすか?

まず最初にお伝えしたいのは、コーヒー自体が直接虫歯を引き起こすことはありません。

虫歯は、虫歯菌(主にミュータンス菌)が糖を分解して酸を生成し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことによって発生します。

ですから、虫歯の直接的な原因は「糖分」や「酸」であり、コーヒーそのものには虫歯を引き起こす成分は含まれていません。

ただし、コーヒーの飲み方や習慣によって、間接的に虫歯のリスクを高めることがあります。そのため、以下で具体的にコーヒーと虫歯の関連について見ていきましょう。

2. コーヒーに砂糖を加えると虫歯リスクが高まる

多くの方が、ブラックコーヒーよりも砂糖やミルクを加えたコーヒーを好んで飲むかもしれません。ここで注意が必要です。

砂糖を加えたコーヒーは虫歯リスクを高めます。虫歯菌は砂糖を栄養にして酸を作り出します

。砂糖入りのコーヒーを頻繁に飲むと、口腔内に糖分が残り、虫歯菌が酸を生成する時間が長くなるため、歯が酸によって溶かされやすくなります。

特に、コーヒーを一日に何度も飲む方や、長時間かけて少しずつ飲む習慣がある方は注意が必要です。

口の中に糖分が長時間留まることで、虫歯のリスクがさらに高まります。

3. 酸性飲料としてのコーヒーとエナメル質への影響

コーヒー自体は軽い酸性の飲み物です。酸性の飲み物を頻繁に飲むと、歯の表面を覆っているエナメル質が弱くなる可能性があります。

エナメル質が弱くなると、虫歯菌が酸を生成した際に歯が溶けやすくなり、虫歯のリスクが高まります。

ただし、コーヒーの酸性度は炭酸飲料やフルーツジュースに比べてそれほど強くはありません。

そのため、コーヒー単体でエナメル質を直接大きく損なうわけではありませんが、他の酸性飲料と同様に、頻繁に飲み続けることで少しずつ影響が出る可能性があります。

4. コーヒーと唾液の働き

コーヒーを飲むと、一時的に口の中が乾燥しやすくなることがあります。唾液は、口腔内の酸を中和し、歯を保護する大切な役割を果たしています。

コーヒーを飲んだ後に口の中が乾燥して唾液の分泌が減少すると、口腔内が酸性に傾きやすくなり、虫歯リスクが高まることがあります。

また、朝食時や日中のコーヒーブレイク時に頻繁にコーヒーを飲む習慣がある方は、常に口腔内が乾燥状態に近づいてしまい、虫歯リスクが高まる可能性があります。

5. コーヒーの着色と歯の見た目への影響

コーヒーにはポリフェノールが含まれており、これは抗酸化作用など体に良い影響を与える一方、歯に着色しやすい成分でもあります。コーヒーを日常的に飲んでいると、歯の表面に黄ばみがつきやすくなります。これは「ステイン」と呼ばれるもので、エナメル質の表面に色素が沈着することによって起こります。

歯が着色しても虫歯そのものではありませんが、見た目を気にする方にとっては問題になることが多いです。また、着色が進むと、歯の清掃が行き届かず、プラークが溜まりやすくなり、これが虫歯や歯周病の原因になることもあります。

6. コーヒーと虫歯予防のための対策

コーヒーを楽しみながらも虫歯を予防するためには、いくつかのポイントに気をつけることが重要です。以下のアドバイスを参考にしてください。

ブラックコーヒーを選ぶ

できるだけ砂糖やミルクを加えないブラックコーヒーを飲むことが、虫歯予防の観点からはおすすめです。砂糖が含まれなければ、虫歯菌が活発に働くこともありません。

飲んだ後は水で口をすすぐ

コーヒーを飲んだ後、すぐに歯磨きができない場合でも、水で口をすすぐだけでも効果があります。口の中の酸性度を下げ、唾液の分泌を促すことで、酸の影響を減らすことができます。

長時間にわたって飲み続けない

コーヒーを一日に何度も少しずつ飲む習慣があると、口の中に長時間糖分や酸が留まり、虫歯リスクが高まります。できるだけ短時間で飲み終えるように心がけると良いでしょう。

コーヒーの後に歯磨きをするタイミング

コーヒーを飲んだ直後に歯磨きをするのは控えましょう。コーヒーを飲んだ直後は口の中が酸性に傾いており、エナメル質が一時的に柔らかくなっています。

この状態で歯磨きをすると、エナメル質を傷つける可能性があります。可能なら飲んだ後30分ほど経ってから歯磨きをするのが理想的です。

定期的な歯科検診

コーヒーの影響で歯に着色が出る場合や、虫歯が心配な方は、定期的な歯科検診を受けることが大切です。着色は専門のクリーニングで除去できますし、虫歯予防のための適切なアドバイスも受けられます。

7. 最後に

コーヒーは、適切に楽しむ限り、歯や健康に大きな悪影響を与えるものではありません。しかし、飲み方や習慣によっては、虫歯や着色などのリスクを高める可能性があります。砂糖の使用を控え、飲んだ後のケアをしっかり行うことで、コーヒーを楽しみながらも歯の健康を守ることができます。何か気になることがあれば、いつでもご相談ください。