歯間ブラシとフロス
こんにちは♪本町医院 竹村歯科です!
先日患者様から歯間ブラシとフロス、どちらを使うべきですか?とご質問を受けました。
結論から言えば、可能ならズバリ2つとも使用すべきです!
歯を虫歯や歯周病から守るためには、毎日のブラッシングは欠かせません。しかし、歯ブラシだけでは実は汚れは落ちません。歯と歯の間の汚れは歯ブラシの毛先が入り込みにくいため、汚れが残ってプラークや口臭の原因になります。
デンタルフロスや歯間ブラシはそれぞれ部位により使い分けることで効果を発揮するをため、それぞれを併用すると汚れをきれいに落とすことができます。
①歯ブラシだけではなぜ汚れが落ちないのか。
歯の汚れを落とし、お口の中の清潔を保つためには毎日のブラッシングが基本です。口腔内には多くの細菌が存在しますが、虫歯や歯周病は、細菌が食べかすに含まれる糖分をエサにして作り出すプラークが原因です。このプラークに虫歯菌や歯周病菌が棲みついて酸や毒素を出すことで、症状を引き起こしてしまうのです。
虫歯や歯周病にならないためには、プラークを溜めないこと、つまりプラークコントロールが必要です。
しかし、歯と歯の間には汚れや食べかすが残りやすく、きちんと取り除かないとプラークが作られてしまいまいます。
頑張って歯磨きをしても、歯ブラシの毛先が歯間に入り込めないため汚れが取れず、虫歯や歯周病が発症しやすくなります。そこで是非使っていただきたいのが、デンタルフロスと歯間ブラシです。どちらも歯の間に残った汚れを取り除き、虫歯や歯周病の発生リスクを低減させる効果が期待できます。
歯ブラシのみの場合、歯と歯の間のプラーク除去率は58%、歯ブラシ+デンタルフロスの場合は86%と大きく差が出ます。
このことからわかるように、歯ブラシだけでは汚れを落としきることは難しいのです。
②フロスと歯間ブラシの特徴と違い
・デンタルフロス
フロスとは、いわゆる「糸ようじ」のことです。適度な長さを自分でカットするものや、 F字タイプ、Y字タイプなどがあります。
フロスは、歯と歯の間に糸を通してノコギリのように行き来させます。こうすることで歯の間に残っている食べかすをキレイに取り除くことができます。
自分でカットするものや、Y字タイプのものは全ての歯と歯の間に使用します。F字タイプのもには前歯に使いやすいです。
慣れるまでは奥歯にフロスを通すことが大変かもしれませんが、慣れるにつれてコツが掴めるようになるでしょう。
歯間ブラシは歯と歯の隙間の清掃に向いていますが、狭い隙間には使うことができません。一方、フロスは広い隙間の清掃には向いていないものの、狭い隙間にも使えるのが特徴です 。
・歯間ブラシ
歯間ブラシは、持ち手の先に針金とナイロンの毛がついているもので、L字型をしたもの やI字型をしたものがあります。
どちらも「奥歯の歯と歯の間」および「歯と歯ぐきの 間」に出し入れすることで、食べかすを取り除きます。
L字タイプのものは全ての歯に使用します。I字タイプのものは、前歯に使いやすいです。
一般的に前歯は隙間が狭いため、歯間ブラシが通らないことがよくありますが、無理に通さなくても大丈夫です。また歯の間に隙間がなく、歯間ブラシが通らない部分はフロスで十分です。
無理に通そうとすると、歯ぐきを傷つけてしまい、出血の恐れがあります。
歯間ブラシは複数のサイズあります。どのサイズが適しているかわからない場合は、歯科衛生士に尋ねてみて下さい。ご自身にぴったりのサイズを選んでくれると思いますので、気軽に尋ねてください!
またフロスの使い方がわからない場合も、遠慮せずに尋ねてください!
③交換時期について
フロスは一度使ったら捨てることが基本です。なので、毎回捨ててください。
歯間ブラシは、先端が摩耗していなければ洗って再度使うことができます。ただし、使用中にワイヤーが折れてしまう可能性があるので注意が必要です。
洗った後はき ちんと乾かすようにして下さい。数日に一本のペースで交換するとよいでしょう。
④最後に
歯ブラシだけでは全ての汚れを落とすことは難しいため、フロスや歯間ブラシは使うようにして下さい。どちらを使うべきかという点は、どちらも使うことがベストですが、フロスはどの部位でも使えるため、フロスだけでも使うとよいでしょう。
何かお口のトラブル、器具の使い方がわからないなど些細なことでもお気軽に竹村歯科本町医院へご相談下さい!
【監修】院長 元島慧
院長経歴
2012年 朝日大学歯学部卒業
2016年 大阪市内にて勤務
2020年 本町医院 竹村歯科院長就任
参加セミナー
2016年 大阪SJCDエンドコース (根管治療)修了
2017年 明海・朝日臨床審美コース (審美治療)修了
2017年 i6 Implant Education 第一期 (インプラント)修了
2017年 大阪SJCDベーシックコース (総合治療)修了
2017年 山田國晶先生エンドベーシックコース (根管治療)修了
2017年 山田國晶先生主催CERIclub(総合治療)参加
2018年 大阪SJCDマイクロエンドコース (根管治療)修了
2018年 牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース(根管治療)修了
2018年 ADPR定位置埋入コース (インプラント)修了
2018年 ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース (インプラント)修了
2018年 第6期GPOレギュラーコース (矯正治療)修了
2018年 大森塾7期 (総合治療)修了
2019年 大阪SJCDレギュラーコース (総合治療)修了
2019年 山田國晶先生エンドレベルアップコース (根管治療)修了
2021年 CREDセミナー (保存治療)修了
2022年 臨床歯科麻酔管理指導医取得
所属学会
日本臨床歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顕微鏡歯科学会
臨床歯科麻酔管理指導医