フッ素について|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

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医療コラム

フッ素について|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

フッ素について

こんにちは!竹村歯科本町医院です🦷🪥

本日はフッ素についてお話ししていこうと思います。

皆さんはフッ素と言えば何を思い浮かべますか?

大抵の方は虫歯予防を思い浮かべるかと思います。

ですがフッ素がなぜ歯にいいのかはご存知でしょうか?

まずフッ素とは何かについてですが、フッ素はこの自然界においてたくさん存在します。

例えば、海や植物、食べ物や動物等にも含まれています。私達人間の体にもフッ素は必要不可欠で、一般的な成人で約2.6g程度のフッ素が体内に存在していると言われています。

そんなフッ素は皆様周知のとおり虫歯を予防することができます。

虫歯予防でのフッ素の効果としては主に3つです。

①まず1つめは、歯の成分であるエナメル質の修復を促進する事。

食べ物や飲み物に含まれる酸により、歯が溶かされて虫歯になります(脱灰)。

この際に、歯の主成分であるカルシウムやリン酸、ミネラルが溶け出してしまうのですが、フッ素ではその溶け出してしまってたカルシウムやリン酸、ミネラル等を補うことができます(再石灰化)。

②次に、歯質を強化することができます。

歯の主成分は「ハイドロキシアパタイト」でCa10(PO4)6(OH)2という化学式で表します。

Caはカルシウム、Pはリン、OHが「ハイドロキシ」です。

この「ハイドロキシアパタイト」、実は虫歯菌が出す酸に弱く、溶けやすいんです。

フッ素の入ったうがい薬や歯磨き粉を使うと、この「ハイドロキシ」の部分がフッ素に置き換わり、「フルオロアパタイト」になります。

Ca10(PO4)6F2です。Fがフッ素です。

この「フルオロアパタイト」は虫歯菌が出す酸に強く、溶けにくい、つまり虫歯になりにくいんです。

③最後に菌の働きを弱めることができます。

フッ素は虫歯菌が出す酵素を抑制することができるのです。

そのため、フッ素は虫歯予防に最適と言えるでしょう。

フッ素の応用としては主に、虫歯の予防を目的として高濃度のフッ素を診療所で定期的に歯に塗る方法、マウスウォッシュとしての応用、歯磨き粉としての応用などがあります。(他にも国外では水道水にフッ素を虫歯予防として配合する方法や、サプリメント、添加食材などがありますが、日本では普及していないためここでは割愛させていただきます。)

今回この中でもあまり皆様に知られていないであろう、診療所で高濃度のフッ素を定期的に歯に塗り、虫歯予防を行う方法について着目していきたいとおもいます。

この目的は、高濃度のフッ素を直接歯の表面に塗ることによって、歯を強くし、虫歯に対する抵抗性を与える方法です。

この高濃度のフッ素は、歯科医師や歯科衛生士のような専門家が行う虫歯予防手段として位置付けられているため、歯科診療所や保健所、市町村保健センターなどを中心として応用されることが多いです。

自宅などでセルフで行うことは出来ませんが、年数回の実施で虫歯予防効果が認められていることから小さいお子様やご年配の方にとっては負担の軽いフッ素の応用方法になっています。特に歯が生えた2〜3年の間は、虫歯になりやすいという性質があります。

ですがその反面、歯の表層であるエナメル質の反応性が高いためフッ素の取り込みが大きく、その時期にフッ素を塗ることが効果的といえます。

歯が一本生えるたびに塗る事が効果的になるので、理想としては歯が生え始める1歳ごろから12歳臼歯(第二大臼歯)が生え揃うまでの13歳ごろまでは定期的にフッ素の塗布を行う事が望ましいです。

さらに、成人している方やご年配の方の虫歯の予防にも効果が期待されます。そしてその塗布するフッ素の種類によって年にフッ素を何回塗るかが変わってきます。

フッ素が9000ppmのもので2週間以内に4回塗布することを繰り返す方法があります。12300ppmのものだと年に1〜2回の塗布が必要になり、19400ppmの物も年1〜2回の塗布が必要です。

このように、フッ素のppmにより年内に塗布する回数は変わってきますが、どの薬剤においても効果の差は殆どなく、大体フッ素塗布の有効性は29%〜32%となっています。

フッ素の塗布は、歯質強化を目的として行われているものであり、その効果も確認されています。

しかし、あくまでも歯質強化が目的なのでご自宅などでのセルフケアは行いましょう。

竹村歯科本町医院でもフッ素の塗布を行なっており、患者様のお口に合ったフッ素の使用方法などもお伝えしております。

是非気になった方は竹村歯科にご相談ください。皆様のご来院お待ちしております。

院長経歴

2012年 朝日大学歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース 修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース 修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース 修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース

2018年  ADPR定位置埋入コース 修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース 修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース 修了

2018年  大森塾7期   修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース 修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース 修了

2021年  CREDセミナー 修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医