歯周病と喫煙について|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

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医療コラム

歯周病と喫煙について|竹村歯科 本町本院|大阪本町の歯科クリニック

歯周病と喫煙について

こんにちは✨ 

突然ですが、皆さん歯周病とは何かご存知ですか?

歯周病の主な原因に歯垢、歯石の存在が挙げられますが歯周病の発生リスクは

細菌の多さだけではありません。

3つの原因が重なる事で歯周病のリスクが高まるとされています。

その3つは宿主、細菌、環境です。

これらの3つの例を挙げてみますね!

宿主とは簡単に自分の状況を示すものです。

例えば、年齢、身体の状態、遺伝、糖尿病等が挙げられます。

細菌は口の中にどれくらいの歯周病に関連する細菌が

いるかを問題としています。

最後の環境とは私達が毎日生活する中で、

どのような口腔内の環境を作っているかを

問題にする要素です。

今回は環境の1つでもある喫煙についての

歯周病との因果関係を説明させていただきます。

タバコには有害な化学物質が200種類以上含まれていると言われています。

口は、体の中で最初に喫煙の影響を受ける部分です。

たばこの煙や成分は、口の中に入ると粘膜や歯肉から吸収されていきます。

吸収されたたばこの有害物質は、血管を収縮させます。そして歯肉の血流量を減少させます。

血液循環が悪化して歯肉に十分な酸素がいきわたらなくなると、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。

細菌が産生する毒素は歯周ポケットをさらに深めるとともに歯を支える骨を溶かし、

進行すると歯がぐらぐらするようになります。

そしてさらに進むと歯が失われます。

歯周病は怖いですね。歯肉からの出血は、

炎症という正常な生体防御反応のサインですが、

喫煙により出血や腫れが現れにくくなってしまいます。

その上歯周組織の再生や修復が妨げられてしまい、

歯周病の進行が進みやすくなります。

今から喫煙することで起きてる身体への悪影響について説明して行きます。

まず1つ目は炎症の増加です。

喫煙は口腔内の炎症を引き起こす可能性があります。

喫煙によって、免疫系の機能が低下し、

細菌のプラーク(歯垢)が歯肉と歯の間のポケットに侵入しやすくなります。

これによって、歯肉の炎症が増加し、歯周病の進行を促進させます。

※プラーク : 歯の表面に付着した細菌が繁殖した塊のこと

2つめは免疫機能の低下です。

喫煙は免疫系の機能を低下させます。

免疫力が低下すると、口の中の免疫作用が働きにくくなり、歯周病菌が増加してしまいます。

それにより歯肉の炎症を抑えることが難しくなり、

歯周病の進行が進む可能性が高くなってきます。

3つ目は治療後の回復効果が低いことです。

喫煙者は非喫煙者に比べて処置後の治りが良くないといわれています。

歯磨きと歯石除去は歯周病の基本治療とされていますが、

喫煙者には十分な効果が期待できません。

外科的な処置によって骨の形をよくしたり、

歯周ポケットを減らした場合の治療効果も同様です。

タバコに含まれる成分によって、

歯周病の原因となるプラーク、歯石が付着しやすくなります。

そしてビタミンCも破壊してしまいます。

ビタミンC破壊によって歯茎を作っているコラーゲンがうまく作られなくなります。

身体に大事なコラーゲンが作られなくなってしまうとお肌と同様で歯茎も老化が早まってしまいます。

喫煙者は歯周病のリスクが高まるため、

喫煙を控えるか、できれば禁煙することが1番重要になってきます。

禁煙は歯周病の進行を遅らせてくれます。

そして歯周組織の回復を促す助けとなります。

また、喫煙者は定期的なクリーニングと

歯周病の早期発見による適切な治療を受けることも大事となってきます!

是非これを機に歯医者に足を運んでみてはどうですか!?

喫煙によって身体に様々な害があることが上記の説明でお分かりいただけたかと思いますが、

その他にも健康問題や病気のリスクにも繋がっています。

今から説明させていただきます。

まず1つ目にがんのリスクを増加させます。

タバコの煙に含まれる発がん性物質ががんのリスクをもたらす原因になります。

特に肺がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、膵臓がん、腎臓がん、膀胱がんなどのリスクが高まります。

口腔がんの中でも最も多いとされているのは舌がんです。

舌の側面や裏側に赤くなったり、凹凸や潰瘍等の症状が現れます。

次に2つ目です。喫煙が原因で心血管疾患に関連してきます。

喫煙は、心臓病や脳卒中のリスクを増加させます。

血管が収縮し、動脈硬化が進行してしまうことで、

血液の流れが阻害され、心臓や脳への酸素供給が不十分になってしまいます。

次に3つ目です。喫煙により関連してくるのは慢性呼吸器疾患です。

喫煙は生活習慣病の一つである慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支炎などの呼吸器疾患の主要な原因とされています。

喫煙により有害な煙を吸入することで気管支に炎症を起こし、咳や痰が出てきます。

そして気道が狭窄してくることで空気の流れが低下し慢性呼吸器疾患になるとされています。

その他にも口臭、歯の変色、骨粗鬆症、視力の低下、

不妊症、なども関連してきます。

私達が患者様を第一に考えた場合、

禁煙を進めますが喫煙を止めることは容易ではありません。

もし患者様自身に禁煙したい気持ちが少しでもあれば全力で寄り添いサポートさせていただきますので自分の身体のため、周りの大事な家族、友人方のためにもこれを機に是非一度禁煙をお考えになってみませんか?

【監修】院長 元島 慧

院長経歴

2012年 歯学部卒業

2016年 大阪市内にて勤務

2020年 竹村歯科 本町医院院長就任

参加セミナー

2016年  大阪SJCDエンドコース 修了

2017年  明海・朝日臨床審美コース 修了 

2017年  i6 Implant Education 第一期 修了

2017年  大阪SJCDベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生エンドベーシックコース 修了

2017年  山田國晶先生主催CERIclub参加

2018年  大阪SJCDマイクロエンドコース 修了

2018年  牛窪先生Bio Raceを極める!ベーシックコース

2018年  ADPR定位置埋入コース 修了

2018年  ストローマンベーシックインプラントロジー1Dayコース 修了

2018年  第6期GPOレギュラーコース 修了

2018年  大森塾7期   修了

2019年  大阪SJCDレギュラーコース 修了

2019年  山田國晶先生エンドレベルアップコース 修了

2021年  CREDセミナー 修了

2022年  臨床歯科麻酔管理指導医取得

所属学会

日本臨床歯科学会

日本顎咬合学会 認定医

日本顕微鏡歯科学会

臨床歯科麻酔管理指導医