根管治療 Root canal treatment

虫歯が大きく激しい痛みを伴う場合には神経をとらなくてはいけないこともあります。

当院ではできる限り神経の保存に力を入れていますが、
やむを得ず神経をとらなくてはいけなくなった際もその方法にはこだわっています。

基本的にはお口の中や唾液は細菌だらけです。

神経が露出した部分に唾液が入ってしまうと細菌感染を起こします。

なので細菌感染が起こらないよう細心の注意を払い、可能な限りの防御策を講じて治療を行なっています。

また、根管内は目に見えない世界との戦いなので、
歯科用CTやマイクロスコープ、ニッケルチタンファイル、
ラバーダムといった最新の器具機材も必要に応じて使用しております。

  • 歯科用CT

    CT撮影装置とコーンピュータ処理により撮影データを3次元的に構築し、骨の状態などが正確・高精度に診断できる装置のことをいいます。
    従来のレントゲン写真では二次元的な平面での診断しかできませんでした。歯科用CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)では三次元での立体画像で把握ができるためより多くの情報が得られます。それに伴い、正確な診査診断が可能となり、確実かつ、精密な治療を行うことが可能となります。

  • マイクロスコープ

    マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは、従来、眼科や脳神経外科などの手術で使用されていた顕微鏡を歯科用にしたものです。
    口腔内は狭く、暗いため、肉眼で治療を行うには限界があります。
    しかしマイクロスコープを使えば、肉眼の2~25倍まで拡大して患部を確認することができるため精密かつ正確な治療が可能となります。
    日本ではまだまだマイクロスコープは普及しておらず、全国の歯科医院での普及率は約3~4%という状況です。

  • ニッケルチタンファイル

    根管治療に使われる道具にファイルというものがあります。
    通常、ステレンス製の物を用いますが、当院ではニッケルチタン(NiTi)ファイルを使用しています。
    これはステンレス製のファイルに比べ柔軟性に優れ、根の形に沿って作業が可能なため、安全性が高く患者様への負担を減らすことができます。

  • ラバーダム

    ラバーダムとは根の治療や虫歯の治療の際に治療中の歯を細菌感染をさせないように唾液などから防御するゴム製の膜のことです。
    唾液の中には、無数の細菌が混ざっているため感染する恐れがあります。しかしラバーダムを使用することによって唾液の進入を防ぐことができます。
    それにより細菌感染を防止することができるため、根管治療の成功率が上がり、再発のリスクも減ります。
    またシートによって口腔内が守られているので詰め物の誤飲や、器具操作で唇や、舌を傷つけることがないので安全です。