オフィシャルブログ 歯周病について 2018.10.22

テーマ:〈歯周病について〉

歯周病は歯を支える歯肉や歯槽骨が壊されていく病気です。虫歯は歯そのものが壊されていく病気ですが、歯周病は歯の周りの組織が壊されて最後には歯が抜け落ちてしまいます。
日本人の40歳以上の約8割がこの病気に罹っています。

日々の生活習慣がこの病気になる危険性を高めるため生活習慣病の一つに数えられています。

▼目次

  1. 1.歯周病の原因
  2. 2.歯周病の進行とその種類
  3. 3.歯周治療の流れ

 

1.歯周病の原因

プラークは細菌の塊で1/1000グラム中1億を超える細菌が棲みついています。

この細菌の中には善玉と悪玉の細菌がいます。唾液成分の糖タンパクが歯の表面に薄い皮膜を作ります。

その皮膜の上にくっついたミュータンス菌がショ糖を使いグリコカリックスというネバネバした物質を作り家づくりを始めます。

この棲みやすい場所に口の中の細菌たち、特に悪玉の細菌が家の中に多量に浸入して増えていきます。

この状態を細菌性プラーク又はバイオフィルムと呼びます。

この中は栄養、水分も十分で温度も37度前後と大変良い環境で悪玉菌である歯周病菌は産生する毒素で歯肉を腫らし膿を出したり歯槽骨を溶かしたりする原因となります。

そしてこのプラークが唾液や血液の無機質成分を吸って固まったものを歯石と呼びます。

歯周病になりやすい状態とは4つの因子があります。

①歯周病菌、プラーク中の微生物
②環境因子、喫煙、口の中の清掃不良、ストレスなどとりまく環境
③宿主因子、年齢、人種、歯数、糖尿病、白血球機能、遺伝など
④咬合因子、外傷性咬合、歯ぎしりや歯の食いしばりなど、歯にかかる強い負担など

歯周病に慢性的に罹っていると、様々な全身の病気に罹る危険性を高めることになります。

歯周病菌の毒素などが歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送されると、心臓血管疾患、脳卒中、糖尿病の悪化などを引き起こす危険性があります。

また、唾液の中に混じった歯周病原生細菌を含む細菌が誤って気管支、肺に入ると気管支炎、肺炎、誤嚥性肺炎の原因にもなります。さらに歯周病は肥満やメタボリックシンドロームとの関連も言われています。

歯周病の予防や治療は全身の様々な病気の予防や治療に役立つ事になります。

2.歯周病の進行とその種類

歯周病は大きく分けて、歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷に分けられる。

①歯肉炎、歯周病の初期の段階では、炎症が歯と歯肉に限局し歯と歯肉の境目が赤く腫れたり、触れると出血したりします。

健康な状態と比較して歯肉が腫れて盛り上がりますので、歯肉溝が深くなりこれを歯肉ポケットと呼びます。

この段階では、炎症は歯の頸の部分に限られているので、早期発見して歯と歯肉の周りのプラークを歯ブラシで除去すれば健康な状態に戻す事が可能性です。

②歯周炎、歯肉炎がさらに進行した状態です。

歯肉の腫れや出血だけでなく、歯と歯肉の境目の部分が壊れて隙間が深くなり歯周ポケットを形成します。

プラークがさらにこの隙間に沿って侵入すると、根の先の方へとさらに破壊が進行してゆきます。

そうすると歯を支えている歯根膜繊維や歯槽骨が壊されて、歯がグラグラと揺れるようになってきます。

症状としては歯の揺れの他に、歯肉の腫れ、出血、ポケットからの排膿、口臭などが見られます。

慢性歯周炎の病名でその進み具合から軽度、中等度、重度に分けられます。歯肉の炎症が急激に生じると、急性症状として高度な腫れや強い痛みを伴う事があります。

③咬合性外傷、歯の咬み合わせが原因で生じる歯周組織の病変のことです。

一次性咬合性外傷、二次性咬合性外傷があります。一次性咬合性外傷は歯周病に罹っていない歯に起こるものです。

歯ぎしりや咬み合わせの高い補綴物を入れたりした場合、特定の歯に過剰な力が加わることになります。

そうなると歯の周りの組織がそれを無理に受け止めようとして歯と歯槽骨の間にある歯根膜に広がり歯がわずかに揺れるようになったり、咬み合わせたときに痛みが出ることがあります。

二次性咬合性外傷は歯周炎が進行して歯に起こるものです。

歯周炎で支えている歯槽骨が少なくなると歯周組織が健康な時と比較して普通の咬み合わせの力でもきちんと受け止める事ができなくなります。
噛んだ時に歯が大きく動いたり痛みが出たりします。

④特殊な歯周病、歯周病は基本的にはプラークが歯肉に炎症を引き起こし、慢性的に進行する病気ですが、その状態を全身疾患、薬の副作用、性ホルモンの異常、異常なストレスや栄養不良、遺伝、全身の症候群などが修飾して特殊な病変を作り出す事があります。このような状態を特殊性歯肉炎、歯周病と呼びます。

3.歯周治療の流れ

歯周基本治療,歯周外科治療、口腔機能回復治療、メンテナンスに分かれる。
①歯周組織検査、プラーク付着の状態、歯肉からの出血、ポケットの深さ、歯の動揺度を調べる、エックス線写真を撮影して歯の周りの歯槽骨の状態を確かめる。
この検査は最初だけでなく治療によって病気が治っているかを確かめるため治療の節目でも行います。特にプラーク付着とポケットの深さの検査は歯周治療を行う上でとても大切です。

②歯周基本治療、
 ・患者さんへの動機づけ(モチベーション)、プラークコントロール(歯みがき指導)歯周病やむし歯の原因の細菌性プラークを歯から取り除くことは治療を的確に進めるために大切な事です。歯科医師、歯科衛生士による歯みがき指導を行い、さらにプラークや歯石を綺麗に取り除くこと(PMTC)
 ・歯石の除去、歯石はプラークが固まったものです。その表面にはまたプラークがたまるので、綺麗に取り除く必要があります。取り除くとき、手用または超音波スケーラーを用います。また、歯石の付いていた歯の表面には細菌からの毒素がしみ込んでいたり、表面に溝ができたりしていますので、それを除去してきれいな歯の表面を作ります。(ルートプレーニング)
 ・咬み合わせの調整、咬合性外傷を引き起こしている歯の場合、歯の安静を保つため、歯の一部を削って、咬み合わせの調整を行うことがあります。

③歯周検査(再評価検査1)
 再度の歯周検査を行い、最初の時期(初診時)に行った検査の値の変化から、改善状態を調べます。この結果を基に、次に行う治療を修正しながら治療を継続します。

④治りきらない時は歯周外科治療
再評価検査の結果、歯石がポケットの深いところに入り込んでいて除去出来ず治っていない場合は外科的治療を行うことがあります。
 ・フラップ手術、治っていない場所の歯肉に麻酔をし、剝離し直接目で見て歯石や根の表面の汚れを取り除きます。取り除いた後は歯肉をきちんと閉じて縫合します。
 ・歯周組織再生療法、通常の歯周治療では、失われた歯周組織を元通りの状態に戻すことはできません。その歯周組織を元通りにする「再生」を期待する治療法です。これには、特殊な膜を用いるGTR法(歯周組織再生誘導法)とエナメルマトリックスタンパク質を主成分とした材料(エムドゲイン)を用いる方法があります。
  GTR法…特殊な膜を剝離した歯肉弁と骨との間に入れて、膜の内側の部分に新しい歯周組織ができるのを待つ方法。
  エムドゲインを用いる方法…膜を入れる替わりにエナメルマトリックスタンパクを主成分とする材料(エムドゲイン)を歯の表面に塗って、新しい歯周組織ができてくるのを待つ方法。
 ・プラスチックサージェリー(歯周形成外科手術)、見た目や機能の問題がある歯肉の形態などを整える事を目的に行うものです。

⑤歯周検査(再評価検査2)
 歯周外科治療を行った部位の改善状態を確かめるための検査です。この結果を基に治療計画を修正したり、口腔機能回復治療を行うかどうか、そしてメンテナンスへの移行を決めたりします。

⑥口腔機能回復治療
 歯周治療で改善が見られた場合、治った歯に対して被せ物やブリッジ、義歯などを装着します。これにより、咬む力、食べる力を向上させます。

⑦メンテナンス(定期健診)
 積極的な歯周治療が終わっても、治療が完全に終わったわけではありません。とても大切なこととして、定期的に口の中、歯の周りの組織のチェックを受ける(メンテナンス)が必要となります。歯周病は再発しやすい病気ですので、場合によっては再度問題が見つかり、治療が必要となることもあります。メンテナンスの期間は罹っていた歯周病の重篤度や患者さんの状態によっても異なります。
期間を決めて毎日の歯磨きと規則正しい生活習慣ができているかどうか、再発がないか、定期的にチェックを受ける必要があります。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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